2020年東京五輪で変わる「劇場地図」!池袋・竹芝・渋谷に誕生する新劇場の魅力を徹底解説

2019年、東京の街並みがエンターテインメントの力で劇的に塗り替えられようとしています。特に注目を集めているのが、劇場の新設や大規模な再開場ラッシュです。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目前に控え、単に作品を鑑賞する場としての枠を超え、街全体に賑わいをもたらす拠点として劇場が次々と産声を上げています。SNSでも「池袋が劇場の聖地になる」「四季の新作が待ちきれない」と期待の声が溢れています。

2019年11月01日、池袋駅東口に誕生した「Hareza(ハレザ)池袋」は、まさに新しい劇場文化の象徴と言えるでしょう。8つの劇場を備えたこの複合施設は、1300席を誇る「豊島区立芸術文化劇場」を中心に、多彩なパフォーマンスを発信します。12月03日からは、宝塚歌劇団による待望のミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』が上演される予定で、早くもファンの間では熱烈な盛り上がりを見せています。

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行政が主導する「劇場都市」池袋の挑戦

池袋の変貌は東口だけにとどまりません。豊島区は西口公園を「劇場公園」として再整備し、2019年11月23日にはSPAC(静岡県舞台芸術センター)による『マハーバーラタ』で華々しくこけら落としを迎えます。こけら落としとは、劇場などの新築後に行われる初めての公式公演を指す言葉です。高野之夫区長は「文化政策は行政の中心」と断言しており、文化担当の職員数を大幅に増やすなど、その本気度は並大抵ではありません。

かつて1980年代後半のバブル期にも劇場建設ブームはありましたが、当時は専門的な芸術発信が主な目的でした。しかし、今回のラッシュは「街の回遊性」や「賑わいの創出」に重きを置いているのが特徴です。公園でパブリックビューイングを楽しみ、そのまま劇場へ足を運ぶ。そんな日常の中にエンタメが溶け込む風景が、2019年現在の池袋では現実のものとなりつつあります。行政の強いリーダーシップが、街の個性を劇的に変えています。

劇団四季の新たな挑戦と進化する湾岸エリア

日本を代表する劇団四季も、大規模な再開発に合わせた新展開を見せています。特に注目すべきは、JR東日本が進める「ウォーターズ竹芝」内にオープンする新劇場「春」と「秋」です。2020年07月に「秋」劇場が開場し、続いて09月には「春」劇場にてディズニー・ミュージカル『アナと雪の女王』の翻訳上演が決定しました。約1500席という最大規模の客席数で、どのような魔法が舞台上で展開されるのか、ファンの関心は高まるばかりです。

さらに、2021年04月には「有明四季劇場」の誕生も控えています。これは大井町地区の施設からバトンを受け継ぐ形で、湾岸エリアの新たなランドマークとなることが期待されています。劇団四季は今回、海外作品の導入だけでなく、長田育恵氏や小山ゆうな氏といった気鋭のクリエイターによる新作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の企画も打ち出しており、創作ミュージカルの分野でも新たな試金石を投じようとしています。

渋谷の伝統継承と未来へ繋ぐ演劇文化

一方、カルチャーの発信地・渋谷では、老舗の「PARCO劇場」が2020年03月に新装オープンを迎えます。渋谷パルコの建て替えに伴い一時休館していましたが、座席数を636席に増やし、最新の設備を整えて復活します。こけら落とし公演には、渡辺謙さん主演の『ピサロ』が決定しており、質の高い現代演劇を追求してきた劇場の伝統が、新しい時代へと引き継がれる瞬間を目撃できることでしょう。

劇場地図が塗り替わる中で、かつての名門・青山劇場の再開場を望む声も根強く、東京の劇場シーンは今後もさらなる拡大が予想されます。私自身、劇場は単なる箱ではなく、街の記憶を刻む「心臓」のような存在だと考えています。新設される劇場が、単なる観光スポットとしてだけでなく、人々の生活に彩りを与え、長く愛される文化の拠点として根付いていくことを切に願っています。

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