2020年の東京五輪・パラリンピックの開催を目前に控え、千葉県が街なかでの「おもてなし」を劇的に進化させています。県内全域にある約6000カ所の郵便ポストを、観光情報の拠点として活用する驚きのサービスが始まりました。ポストに貼り付けられたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、その土地の絶品グルメや観光スポットの情報へ瞬時にアクセスできるのです。
この取り組みは「おもてなしポスト」と名付けられ、日本郵便との強力なタッグによって実現しました。QRコードのリンク先である観光情報サイトは、英語や中国語、韓国語を含む7カ国語に対応しています。SNSでは「身近なポストがガイドブックになるなんて画期的!」「チーバくんの看板も可愛いし、千葉に行くのが楽しみになる」といった、観光客や地元住民からの期待を込めた投稿が相次いでいます。
ここで注目したいのが、観光だけでなく「安心・安全」もセットで提供している点でしょう。リンク先には観光庁が監修する災害情報アプリも含まれており、緊急地震速報や気象警報を11カ国語で受け取ることができます。2019年11月11日に県庁で行われた式典で、森田健作知事は、今秋の台風被害を念頭に「国内外のゲストへポストから確かな情報を届ける」と、その重要性を力説しました。
県境でもチーバくんが歓迎!「おもてなし作戦」でイメージアップ
さらに、県外からの訪問者を温かく迎えるための「県境おもてなし作戦」も同時進行しています。東京都との境界付近には、人気キャラクターの「チーバくん」が花束を抱えた、色彩豊かな新しい歓迎看板が設置されました。2019年9月には、松戸市の葛飾橋に記念すべき第1号が登場しており、今後は京葉道路や首都高速湾岸線といった主要幹線道路にも順次掲げられる予定です。
従来の看板に比べて視認性が高められており、車中からでも一目で「千葉へ来た」という実感が得られるデザインになっています。私は、こうした細やかな配慮こそが、観光地のブランド力を高める鍵になると確信しています。デジタル(QRコード)とアナログ(看板)の両面からアプローチすることで、言葉の壁を超えた心地よい滞在体験を提供しようとする千葉県の姿勢は、まさに地方自治体の鏡と言えるでしょう。
2019年11月28日現在、千葉県は五輪に向けた準備を加速させるとともに、災害からの復興と観光振興の融合を目指しています。ポストという日常の風景を、いざという時の頼れる窓口へと変える独創的なアイデア。世界中から訪れる人々が、このポストを通じて千葉の魅力を発見し、安心して旅を楽しめる未来がもうすぐそこまで来ています。
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