スマートフォン一つで誰もが情報発信できる時代、自治体や企業のPRには「一瞬で心を掴むビジュアル」が欠かせません。特に、全国から観光客を呼び込みたい地域にとって、ウェブサイトの出来栄えは運命を左右する生命線です。そんな中、長野県を拠点に「観光特化型」のウェブデザインで着実にファンを増やしているのが、新進気鋭の「フィールドデザイン」という会社です。
2015年に創業した同社は、代表の宮下義弘氏が2011年に個人で活動を始めたのがルーツです。彼らが手掛けた「戸隠観光協会」のホームページを覗くと、思わず息を呑むような美しい写真が画面いっぱいに広がります。長野市街からほど近い神秘的な森の魅力を、言葉以上に写真の力で雄弁に物語っており、「今度の週末にふらっと出かけたい」という旅心を巧みに刺激する構成になっています。
SNS上では、同社のデザインに対して「写真のセンスが抜群で、見ているだけで癒やされる」「情報が整理されていて使いやすい」といった絶賛の声が寄せられています。2016年11月には、現在の社名に改称されましたが、ここには単なるウェブ制作に留まらず「その地域そのものをデザインする」という熱い志が込められています。創業当初は1社だった取引先も、今や約60社にまで拡大しているのです。
隠れた魅力を商品へ!「一気通貫」で挑む観光ビジネスの新潮流
フィールドデザインの勢いは、クリエイティブの枠を飛び出そうとしています。特筆すべきは、2020年春を目処に「旅行業免許」の取得を計画している点でしょう。これにより、地域の隠れた宝物を見つけ出して「旅行商品」として企画し、それを魅力的な広告で伝え、さらに実際の販売までをすべて自社で完結させる「一気通貫(いっきつうかん)」のビジネスモデルが完成します。
ここで言う「一気通貫」とは、麻雀用語から転じたビジネス用語で、川上から川下まで全ての工程を途切れさせずに自前で行うことを指します。私は、この戦略こそが地域の声を最も純粋に形にするための正解だと確信しています。外部に委託してイメージが分散するのを防ぎ、一つのストーリーとして観光客に届けることで、地域のブランド力は飛躍的に高まるに違いありません。
2019年11月28日現在、同社は長野県内の佐久穂町や長和町の観光PRも精力的に展開しています。大手代理店にはない、地域に寄り添った繊細な感性と最新のテクノロジーが融合したとき、日本の観光地はさらなる輝きを放つでしょう。単なる「見た目の良さ」を超えて、地域の未来をデザインしようとする宮下代表たちの挑戦は、地方創生の新たな希望として大きな注目を集めています。
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