熊本のビジネスシーンに、新たな風が吹き込もうとしています。2019年11月11日、肥後銀行は東京のスタートアップ支援企業であるリバネスと手を組み、ベンチャー企業を育成するための専門施設「L-HUB KUMAMOTO」をオープンしました。
場所はなんと、熊本市中央区にある肥後銀行学園大通支店の内部です。銀行の支店内にこのような創業支援の拠点が設けられるのは、同行にとって初めての試みであり、地元経済の活性化に向けた並々ならぬ本気度が伺えるでしょう。
手厚いサポートが魅力の「インキュベーション施設」とは
今回のようなベンチャー企業を育成する拠点は、一般的に「インキュベーション施設」と呼ばれます。これは卵をかえす孵卵器(ふらんき)を意味する言葉が語源となっており、起業直後の会社が事業を軌道に乗せるための様々なサポートを提供する場所のことです。
新たに開設されたスペースには12席が用意され、利用料金は1席あたり月額3万円に設定されました。単なる作業場所の提供にとどまらず、ここを拠点としての「法人登記」も可能となっています。法人登記とは、会社を法的に設立し、社会的に認めてもらうための重要な手続きです。
さらに魅力的なのは、経営面での専門的なアドバイスを日常的に受けられる点です。起業家にとって、資金繰りや事業計画の相談がすぐにできる環境は非常に心強いはずです。施設の本格的な稼働は2019年12月からとなりますが、すでに3社の入居が決定しているといいます。
地方発のメガベンチャー誕生へ向けて
ネット上のSNSでも「銀行の支店内で起業の準備ができるなんて斬新だ」「熊本からどんな新しいサービスが生まれるのかワクワクする」といった、今後の展開に期待を寄せる声が早くも広がりを見せています。
肥後銀行の笠原慶久頭取は、新たな事業に挑む人々に対して資金面と非資金面の両方から多角的な支援を行い、熊本から巨大なベンチャー企業が次々と羽ばたくことを期待していると語りました。
私自身も、地方銀行が従来の枠を超えてベンチャー支援の最前線に直接乗り出すこの動きは、非常に画期的で意義深いアプローチだと感じています。地域に深く根ざした金融機関と、最先端のビジネスノウハウを持つ企業がタッグを組むことで、地方創生の素晴らしいモデルケースとなることでしょう。
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