日本のクラフトビール界を牽引してきた新潟麦酒が、いよいよ国境を越えた新たな挑戦に乗り出します。2019年11月15日、同社がロシアの現地企業とタッグを組み、ウラジオストクにウイスキーとビールの製造拠点を設立することが明らかになりました。独自の技術とこだわりを武器に、極東の地から世界市場を狙うという壮大なプロジェクトがいよいよ始動します。
今回の計画では、地元の有力スーパーを展開する企業と合弁会社を設立し、新潟麦酒が3割を出資する見通しとなっています。拠点はウラジオストクの建物を改装したレストランに併設される形で、製造工場が新たに増設される予定です。まずはビールの生産からスタートし、段階を経て本格的なシングルモルトウイスキーの蒸留へと繋げていく戦略を描いています。
SNS上では「新潟の味がロシアでどう進化するのか楽しみ」「ジャパニーズウイスキーの技術が世界に広がるのは誇らしい」といった期待の声が寄せられています。特に新潟麦酒がこだわりを持つ「ミズナラ樽」での熟成については、ウイスキー愛好家の間でも注目度が高まっており、日本特有の繊細な香りがロシアの地でどのように花開くのか、多くの関心を集めています。
受け継がれる「匠の技」とアジアへの展望
酒造りの要となる技術継承についても、抜かりはありません。ロシア側の担当者を新潟に招き、徹底した技術指導を行うことで、日本クオリティを現地で再現する体制を整えています。シングルモルトとは、単一の蒸留所のモルト(麦芽)のみから造られる贅沢なウイスキーのことで、その土地の個性が強く反映されるのが特徴です。新潟の魂がロシアの風土と融合する瞬間が待ち遠しいですね。
新潟麦酒の視線は、ロシアだけに留まりません。市場の急成長が続くアジア諸国での生産拠点設立も、現在並行して検討が進められています。既に「越ノ忍」ブランドで10カ国以上の海外実績を持つ同社にとって、今回の進出は供給体制を強化するための重要なステップと言えるでしょう。2020年9月期には、売上高5億円という高い目標を掲げ、飛躍的な成長を見込んでいます。
筆者の視点としては、日本独自の資源であるミズナラ材を現地へ送り、伝統的な製法を守りつつも現地調達を模索する柔軟な姿勢に、真の「攻めの姿勢」を感じます。新潟とウラジオストクは定期便も就航するなど交流が深く、この歴史的な繋がりがビジネスの成功を後押しするはずです。国内の佐渡蒸留所と合わせ、新潟から世界へ発信される珠玉の一滴に、今後も目が離せません。
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