年末の食卓に異変?台風19号の爪痕でイチゴやハクサイが品薄・高騰の危機に

2019年11月13日現在、年末の足音が近づく中で生鮮食品の供給不足を懸念する声が広がっています。10月に東日本を襲った台風や記録的な大雨の影響により、多くの農地や栽培施設が甚大な被害を受けました。現在は気温が高い日が続いているため、生育自体は順調に見えますが、実は水面下で「年末に向けた品不足」の火種がくすぶっているのです。

農林水産省の推計では、2019年10月12日に上陸した台風19号等による農作物の被害額は約140億円にものぼります。特に農業が盛んな茨城県、栃木県、群馬県といった北関東の産地が直撃を受けたことは、今後の流通に大きな影を落としています。SNS上でも「スーパーの野菜が高くなった気がする」「冬の味覚が心配」といった、家計を預かる人々の不安な声が目立ち始めています。

現在、食卓の定番であるキュウリやコマツナは、すでに価格上昇の兆しを見せています。群馬県産のキュウリはハウスの浸水被害により出荷量が前年比で3~4割も減少しており、卸値は1ヶ月で約4割も跳ね上がりました。東京都内のスーパーでも1本59円前後で販売されるなど、家計への影響がじわじわと現れ始めているのが現状です。

一方で、鍋料理に欠かせないハクサイは、現時点では比較的安値で推移しています。これは、10月下旬の市場流通の多くが被害の少なかった長野県産で占められていたためです。しかし、主産地が茨城県へと切り替わる11月から12月にかけては、供給が細ることで一気に価格が反転し、本格的な値上がりに転じる可能性が極めて高いと予測されています。

さらに深刻なのが、クリスマスシーズンの主役であるイチゴです。日本一の生産量を誇る栃木県が被災したことで、名産「とちおとめ」の争奪戦が予想されます。卸売業者の間では、他県産が豊作であっても、色の鮮やかさから業務用として根強い人気を誇るとちおとめは品不足になり、ケーキなどのスイーツ価格にも影響を及ぼしかねないと危惧されています。

私自身の見解としては、こうした災害による供給不安定化は、単なる一時的な値上がり以上に、産地の維持そのものを脅かす深刻な問題だと感じています。水没した苗を植え直しても、出荷が数ヶ月遅れるといった長期的なダメージは、生産者の意欲を削ぎかねません。私たちは安さだけを求めるのではなく、被災地の産品を意識的に選ぶなど、応援の気持ちを忘れないようにしたいものです。

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