青く穏やかな海に囲まれた瀬戸内エリアが、今まさに起業家たちの熱気で包まれています。2019年11月15日、香川・愛媛・広島の3県にまたがる4つの起業家支援施設が、県境を越えた強力なパートナーシップを構築したことが明らかになりました。これまで点在していた「志」が線で結ばれ、地域全体で新しい産業を育成しようとする試みは、全国的にも非常に稀で野心的な取り組みといえるでしょう。
今回のプロジェクトの皮切りとして、2019年11月09日から2019年11月10日にかけて、意欲的な参加者が集う交流イベントが華やかに開催されました。会場では若手起業家たちが自身の温めてきた事業計画を熱心にプレゼンテーションし、現状の課題や将来のビジョンについて深い情報交換が行われたのです。SNS上でも「地方での挑戦が加速しそう」「瀬戸内がシリコンバレーのようになるかも」といった期待の声が続々と寄せられています。
地域を繋ぐ4つの拠点と「共創」のダイナミズム
連携の輪に加わったのは、高松市と広島市で展開するシェアオフィス「co-ba(コーバ)」、松山市の「マツヤマンスペース」、そして西条市の「紺屋町dein」という個性豊かな4施設です。ここで注目すべきは、単なる場所の貸し出しに留まらない、コミュニティの力でしょう。異なる地域に拠点を置く支援者が協力することで、事業に必要な人材や市場へのアクセスが飛躍的に広がることが期待されています。
イベントのハイライトとなったのは、2019年11月09日に行われた未来機械の三宅徹社長による講演でした。同社は高松市を拠点に、太陽光パネルの清掃ロボットという「エッジ(独自性)」の効いた技術を世界へ発信している注目の企業です。三宅社長は、スタートアップにとって最大の壁となる「資金調達」などの実務的なポイントについて、自身の経験を交えた貴重なアドバイスを披露しました。
ここで使われる「資金調達」とは、事業を拡大するために投資家や銀行から運営資金を集める活動を指します。地方での起業はこうしたチャンスが限られがちですが、広域連携によって投資家の目にも留まりやすくなるはずです。私自身の見解としても、瀬戸内という共通のアイデンティティを持つ地域が結束することは、少子高齢化が進む地方都市において、逆転の一手になる可能性を秘めていると感じます。
主催者は今後、岡山県の支援施設の参加も呼びかけており、瀬戸内全域を網羅した巨大な「起業エコシステム」の構築を目指しています。海を隔てた隣県がライバルではなくパートナーとして手を取り合う姿は、新しい時代のビジネスの在り方を象徴しているようです。この勢いが止まることなく、瀬戸内から世界を驚かせるようなユニコーン企業が誕生する日が、今から非常に楽しみでなりません。
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