東洋インキグループの中核を担い、色彩の可能性を広げ続けるトーヨーカラー株式会社が、新たな年を目前に控えた2019年11月28日、大きな転換点となる組織改革と人事異動の詳細を明らかにしました。来る2020年1月1日付で実施されるこの刷新は、同社が誇る「機能分散技術」をさらに盤石なものにし、市場での競争力を一層高めるための戦略的な一手と言えるでしょう。
今回の発表で最も注目を集めているのが、新たな部門として「顔料分散技術部」が設置される点です。そもそも顔料分散とは、色の粒である顔料を液体や樹脂の中で細かく均一に解きほぐし、安定させる高度な技術を指します。この工程が製品の鮮やかさや機能性を左右するため、専用の部署を設けることは、同社の技術的優位性をさらに追求する姿勢の表れではないでしょうか。
次世代を担うリーダーたちの顔ぶれと新体制の全容
新たな人事体制では、大井聡氏が執行役員として機能材料営業を統括しつつ、機能分散技術のさらなる深化を担うことになりました。また、研究部門のトップには重森一範氏が就任し、前任の真木伸一郎氏はその知見を活かして顔料技術の専門領域へと腕を振るいます。SNS上では、こうした専門性に特化した適材適所の配置に対し、「技術のトーヨーカラーらしい堅実かつ攻めの布陣だ」といった期待の声が寄せられています。
製造現場においても革新の風が吹いています。富士製造所の次長には佐藤貴志氏が抜擢され、岡山工場の舵取りは安保昌樹氏に託されることとなりました。現場の指揮官が新しくなることで、生産効率の向上や品質管理の徹底が期待されます。東洋インキ九州の社長を務めた木戸清高氏が顧問に退くなど、ベテランから次世代へのスムーズな橋渡しが行われている印象を強く受けます。
個人的な見解を述べさせていただくと、今回の組織改革からは「素材の力を最大限に引き出す」という強い意志を感じます。単に色を作るだけでなく、化学の力で新たな付加価値を生み出そうとする同社の試みは、変化の激しい素材業界において非常に正しい選択でしょう。顔料分散というコア技術に特化した部署の新設が、2020年以降の製品ラインナップにどのような革新をもたらすのか、今から楽しみでなりません。
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