「そうだ、半分、京都で働こう」という驚きのキャッチコピーとともに、ゲーム開発を手掛ける株式会社テクロスが、2019年11月19日、ユニークな求人募集を開始しました。東京都渋谷区と京都市の二箇所にオフィスを構える同社は、月の半分を東京で、もう半分を古都・京都で過ごすという、まさに夢のような二拠点生活(デュアルライフ)を社員に提案しています。
二拠点生活とは、平日は都会で働き、週末は地方で過ごすといった、二つの異なる場所に拠点を置いて生活するスタイルのことです。テクロスの今回の施策は、これを仕事のルーチンとして組み込む斬新な試みといえるでしょう。SNS上でも「これこそ理想の働き方だ」「新幹線の移動時間が読書や集中に最適そう」と、多くのクリエイターやビジネスパーソンから羨望の眼差しを向けられています。
単に拠点を分けるだけではありません。会社側は、双方の都市に社宅を準備し、実質的な住居費の負担をゼロにするための手当を支給します。さらに驚くべきことに、東京と京都を往復する交通費は全額会社が負担する仕組みです。しかも、そのうち片道1回分については、贅沢な新幹線のグリーン車を利用できるという、手厚い福利厚生が用意されているのです。
物理的な距離を越える、リアルなコミュニケーションの価値
募集の対象となっているのは、人事組織の構築や新規事業の立案などを担う、会社の屋台骨となる職種です。2019年11月19日時点の計画では、約3名程度の採用を見込んでいます。契約期間はまず1年間とされており、期間終了後に双方の意向を擦り合わせた上で、その後の継続雇用についてじっくりと検討していく方針が示されました。
これまでのテクロスでは、システム開発の拠点が京都、営業やマーケティングの拠点が東京と、機能によって場所が分かれていました。チャットツールやテレビ会議システムを駆使して業務を進めてきたものの、やはり画面越しでは伝わりきらない「空気感」や「深い信頼関係」が、よりスピード感のある事業展開には不可欠だと同社は考えています。
両方のオフィスに席を持ち、物理的に「橋渡し役」となる社員を配置することで、拠点間の壁を取り払う狙いがあるのでしょう。デジタル全盛の時代だからこそ、あえて生身の人間が移動し、直接対面して言葉を交わすことの価値を再定義しようとする姿勢には、編集者としても非常に共感を覚えます。IT技術に頼りすぎず、人間関係の「密」を追求する戦略は興味深いものです。
この刺激的な環境で得られるインスピレーションは、きっと新しいゲーム体験やサービス創出に繋がることでしょう。2019年11月19日から始まるこの挑戦が、日本の「働き方改革」に新たな一石を投じるのは間違いありません。住む場所や働く場所に縛られない自由なスタイルは、今後ますます加速していくビジネスの最適解となっていくはずです。
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