建設業界に、冬の寒さを吹き飛ばすような画期的なニュースが飛び込んできました。住友大阪セメントは、環境に優しい「混合セメント」の硬化を劇的に早める新しい添加剤を開発したのです。2019年12月03日、同社が発表したこの技術は、工期の遅れに悩む現場の救世主となるに違いありません。
今回注目されている「マジカルスキップ」という製品は、独自のアルカリ成分を配合することで、コンクリートが固まるスピードを加速させます。特筆すべきは、気温が低く作業が滞りがちな冬場でも、従来の約半分という驚異的な短期間で実用的な強度に達する点でしょう。具体的には、摂氏10度の環境下でも、わずか3日程度で型枠を外すことが可能になります。
そもそも混合セメントとは、鉄鋼製造時の副産物であるスラグや火力発電所の石炭灰を混ぜ合わせたエコな素材です。セメントの生産量を抑えることで二酸化炭素の排出を削減できるため、地球温暖化対策としても非常に有効な手段と言えます。しかし、従来の製品は冬場の硬化に時間がかかるという弱点があり、普及の大きな壁となっていました。
SNS上では「冬のコンクリ待ちは本当に辛いから、工期短縮は神すぎる」「SDGsの流れに沿った素晴らしい発明だ」といった、期待に満ちた声が相次いでいます。これまで混合セメント向けの速乾剤で決定打となる製品が少なかっただけに、現場の専門家たちからも熱い視線が注がれているようです。
私は、この技術が単なる効率化にとどまらず、建設業界の働き方改革にも寄与すると確信しています。工期が短縮されれば、過密なスケジュールの緩和や、温風機などの重機使用に伴うコスト・燃料の削減にも繋がるはずです。環境を守りつつ、働く人の負担を減らすという、まさに一石二鳥のイノベーションではないでしょうか。
住友大阪セメントは、2019年度内にもこの新兵器を市場に投入する計画を立てています。価格は5キログラム当たり3000円から5000円程度と、既存品と遜色ない設定となっており、導入のハードルも低く抑えられています。2022年度には売上高1億円を目指すという同社の姿勢からは、環境市場への強い自信が伺えます。
公共工事を中心に、すでに国内市場の2割を占める環境配慮型コンクリートですが、この添加剤の登場でその勢いはさらに増すでしょう。技術の力で社会課題を解決するマジカルスキップの挑戦は、まだ始まったばかりです。これからの冬の建設現場がどのように様変わりしていくのか、目が離せません。
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