熊本県で開催されているハンドボール女子の世界選手権は、2019年12月05日に大会第6日を迎えました。地元ファンの熱烈な声援を受ける日本代表「おりひめジャパン」は、1次リーグD組の第4戦で、前回リオデジャネイロ五輪の金メダリストである強豪ロシアと激突しました。結果は23対33というスコアで惜しくも敗れましたが、日本にとっては非常に大きな意味を持つ一戦となったのです。
この試合の注目ポイントは、何といっても前半の驚異的な粘りでしょう。格上のロシアを相手に、佐々木春乃選手(北國銀行)を中心としたスピード感あふれる攻撃が次々と決まりました。手に汗握るシーソーゲームが展開され、16対16という同点の状態で試合を折り返した瞬間、会場のボルテージは最高潮に達したはずです。世界女王を相手に対等に渡り合う姿は、日本ハンドボールの進化を如実に物語っていました。
後半の立ち上がりには一時リードを奪う場面も見られましたが、そこは百戦錬磨のロシアです。フィジカルの強さを活かしたディフェンスと、確実にチャンスをものにする決定力の前に、徐々に点差を広げられてしまいました。最終的には10点差がついたものの、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった選手たちの勇姿には、SNS上でも「強豪相手に前半互角だったのは凄い!」「2次リーグでの爆発に期待したい」といった熱いエールが数多く寄せられています。
ここでハンドボールの大会形式について少し触れておきましょう。「1次リーグ」とは、参加チームを複数のグループに分けて総当たり戦を行い、上位チームを選出する予選段階のことです。日本は現時点で2勝2敗となりましたが、同組3位以内が確定したため、見事に「2次リーグ」への切符を手にしました。これは、主要なライバルであるアルゼンチンやコンゴ民主共和国に直接対決で勝利を収めていたことが大きな要因となっています。
2019年12月06日には、1次リーグ最終戦となる中国戦が控えています。この試合の結果を待たずして突破が決まったことは、チームにとって精神的な余裕に繋がるでしょう。私個人の見解としては、後半の失速こそ課題として残ったものの、前半に見せた世界トップクラスへの対応力は、2次リーグでの大番狂わせを予感させるに十分なものでした。自国開催のプレッシャーを力に変えて、さらなる高みを目指してほしいと願っています。
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