2019年11月27日、政府は経済財政諮問会議の場で、来年度に向けた予算編成の指針となる基本方針案を公表しました。今回の目玉は、2019年度の補正予算と2020年度の本予算を一つのパッケージとして捉える「15カ月予算」という考え方です。切れ目のない財政出動によって、民間主導の力強い経済成長を後押しする狙いが込められています。
このニュースに対し、SNSでは「景気の下支えを期待したい」というポジティブな声の一方で、「借金が増え続けるのではないか」という不安も広がっています。特に2025年度のプライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字化という財政健全化目標を本当に維持できるのか、多くの国民がその手腕を注視している状況と言えるでしょう。
建設国債のルール変更?未来への投資を巡る新たな議論
会議の中では、民間議員から非常に興味深い提案がなされました。それは、道路や橋の建設に用途が限られている「建設国債」の発行ルールを、現代のニーズに合わせて柔軟に見直すべきだという意見です。建設国債とは、将来世代も恩恵を受ける公共施設の整備のために、例外的に認められている国の借金のことを指します。
安倍晋三首相もこの提案に対し、形のあるインフラだけでなく、IT技術による生産性向上や教育といった「人材への投資」もまた、将来に残すべき価値ある資産だとの見解を示されました。この柔軟な姿勢は、少子高齢化が進む現代日本において、単なる土木事業に留まらない新しい国の形を模索している証拠かもしれません。
編集者の視点から申し上げれば、財政健全化という規律を守ることは極めて重要です。しかし、将来にツケを回さないことだけを優先して投資を惜しめば、日本の国際競争力は失われてしまうでしょう。国債の用途を「人材」や「技術」に広げる試みは、変化の激しい令和の時代に即した、極めて合理的な一歩であると私は確信しています。
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