フィンランドの銀世界に、フリースタイルスキー・モーグルの新たな時代の幕開けを告げる歓喜が響き渡りました。2019年12月7日、ルカで開催されたワールドカップ(W杯)開幕戦において、日本勢が男女そろって2位表彰台という快挙を成し遂げたのです。男子は平昌冬季五輪でも活躍した実力者の堀島行真選手、そして女子はなんと15歳にしてW杯デビューを飾ったばかりの川村あんり選手が、世界を驚かせる堂々の滑りを見せてくれました。
SNS上では、弱冠15歳の川村選手の鮮烈なデビューに対して「中学生が世界2位なんて信じられない」「新時代のヒロイン誕生だ」といった驚きと称賛の声が溢れかえっています。モーグルとは、コブが連続する急斜面を滑り降りながら、途中で2回の空中技(エア)を披露し、そのタイム・ターン・エアの完成度を競う過酷な競技です。この難しい舞台で、初出場にして並み居る強豪を抑え、表彰台の真ん中へあと一歩まで迫った彼女の精神力には脱帽するしかありません。
絶対王者に肉薄!堀島行真が見せた異次元の滑りと日本勢の奮闘
男子の部では、エースの堀島行真選手が決勝2回目で87.39点という高得点を叩き出しました。惜しくも優勝はカナダの絶対王者、ミカエル・キングズベリー選手に譲ったものの、その差は決して埋められないものではないと感じさせてくれる内容でした。王者の風格を漂わせるキングズベリー選手に対し、攻めの姿勢を崩さない堀島選手の滑りは、今シーズンの逆転劇を大いに期待させてくれるでしょう。
一方で、他の日本勢も果敢な戦いを見せてくれました。男子の松田颯選手は決勝1回目で惜しくも敗退し、12位という結果に終わっています。女子では住吉輝紗良選手が8位、星野純子選手が9位となり、上位6人による最終決戦への切符は逃しましたが、世界トップレベルの層の厚さを改めて痛感させる展開となりました。わずかなミスが順位を大きく左右するこの競技の厳しさが、改めて浮き彫りになったと言えるかもしれません。
編集者の視点から言わせていただければ、今回の開幕戦は「日本のモーグル界が新たな黄金期に突入した」ことを象徴する歴史的な一日となったのではないでしょうか。特に15歳の川村選手の台頭は、既存の勢力図を根底から覆す可能性を秘めています。平昌五輪の金メダリストであるフランスのペリーヌ・ラフォン選手に肉薄したその才能が、今後どのように磨かれていくのか、目が離せません。次戦以降、日本チームが表彰台の頂点を独占する瞬間を私たちは心待ちにしています。
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