ノルディックスキーのワールドカップ複合、通称「コンバインド」の熱戦が続いています。2019年12月08日、ノルウェーのリレハンメルで個人第5戦が開催されました。日本勢のエースとして期待を集める渡部暁斗選手(北野建設)が登場しましたが、今回は14位という結果に終わっています。前半の「飛躍(ジャンプ)」で距離を伸ばせなかったことが、後半の「距離(クロスカントリー)」にも影響した形となりました。
コンバインドとは、ジャンプの空中姿勢と距離を競う得点と、その点数差をタイムに換算してスタートするクロスカントリーの2種目を組み合わせた競技です。高い技術と持久力の両方が求められるため、「雪上のキング・オブ・スキー」とも呼ばれています。今回の渡部暁斗選手は、前半の飛躍で128メートルを記録し、123.7点の20位と大きく出遅れました。この遅れを後半の10キロ走で取り戻すのは、至難の業だったと言えるでしょう。
SNS上では、エースの苦戦に対して「暁斗選手なら、ここから必ず修正してくれるはず」「ジャンプの調子が戻れば表彰台は近い」といった、次戦への期待を込めた温かいエールが数多く寄せられています。日本代表としては、渡部善斗選手が18位、山本涼太選手が24位、永井秀昭選手が31位と続きました。さらに、山元豪選手、伝田英郁選手、そして高校生ながら健闘した木村幸大選手など、若手からベテランまでが過酷なコースに挑みました。
無双状態のリーベル!開幕5連勝という驚異的な強さ
一方で、今大会の主役となったのは地元の英雄、ヤールマグヌス・リーベル選手(ノルウェー)です。彼は圧倒的な実力を見せつけ、開幕から負けなしの5連勝を達成しました。これで通算勝利数は18勝に到達しており、まさに無双状態が続いています。完璧なジャンプでリードを奪い、粘り強い走りで逃げ切るそのスタイルは、現在の複合界において一つの完成形を見せつけられているかのようです。
編集者の視点から言わせていただければ、現在の渡部暁斗選手は技術的な過渡期にあるのかもしれません。しかし、彼がこれまで積み上げてきた経験値は、必ずやシーズン中盤に向けて牙を剥く武器になるはずです。リーベル選手の独走を許したままでは終わらないのが、日本のエースの意地でしょう。次戦以降、ジャンプの安定感を取り戻し、クロスカントリーで先頭集団を追い詰めるあの力強い姿を再び見せてくれることを信じています。
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