飲料業界の巨人、サントリーホールディングスが大きな転換点を迎えようとしています。2019年12月10日、同社はグループ中核企業を含む7社の社長交代を電撃的に発表しました。今回の人事異動は、次代に向けた組織の活性化を狙ったものと見られており、業界内だけでなくビジネス界全体から熱い視線が注がれています。
なかでも注目を集めているのが、製造基盤を支えるサントリープロダクツのトップ交代です。新たに舵取りを任されたのは、現在サントリー食品インターナショナルで常務執行役員を務める中村卓氏に決定しました。この人事は2020年1月1日付で発効される予定となっており、長年同社を牽引してきた伊藤昇氏はその職を退く形となります。
中村卓氏は、1982年4月1日に京都大学工学部を卒業後、サントリーへと入社しました。技術的なバックグラウンドを持ちながら、飲料ビジネスの最前線でキャリアを積み上げてきた人物です。大阪府出身の61歳という円熟味を増した年齢での登板は、現場の知見と経営的な俯瞰力の双方を兼ね備えた、極めて盤石な選考であると評価できるでしょう。
製造の要を担う「サントリープロダクツ」と中村氏への期待
ここで少し「サントリープロダクツ」という会社の役割について紐解いてみましょう。この企業はいわゆる「サプライチェーン」の要を担う組織です。原材料の調達から製品の製造、そして品質管理に至るまで、私たちが口にする飲料が手元に届くまでの全ての工程を管理する、グループの心臓部とも言える重要なセクションを指します。
SNS上では今回の人事に対し、「現場を知り尽くした工学部出身の社長誕生は心強い」「攻めのサントリーがさらに加速しそうだ」といった期待の声が数多く寄せられています。効率的な生産体制の構築が求められる現代において、エンジニアリングの素養を持つ中村氏の起用は、まさに時代の要請に合致した理にかなった選択ではないでしょうか。
筆者の見解としては、今回の7社同時という大規模な社長交代劇は、サントリーが現状に甘んじることなく、常に自己変革を求める「やってみなはれ」精神の現れだと強く感じます。中村氏率いる新体制が、2020年1月1日からどのような新しい風を製造現場に吹き込み、私たちの喉を潤す製品を進化させてくれるのか、その手腕に大きな期待を寄せずにはいられません。
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