新しい時代の幕開けを告げる2020年の足音が近づく中、札幌市内の主要百貨店では新春を彩る「福袋」のラインナップがついに出そろいました。かつては衣類や雑貨の詰め合わせが主流でしたが、令和初のお正月はモノより思い出を重視する「体験型」が大きなトレンドとなっています。各店が趣向を凝らした豪華なプランは、すでにSNS上でも「一生に一度は体験してみたい」「自分への最高のご褒美になりそう」と大きな注目を集めているようです。
札幌丸井三越が2019年12月11日までに発表した目玉商品は、伝統文化を肌で感じられる贅沢なひとときです。札幌の歴史を支えてきた老舗料亭「川甚(かわじん)本店」を舞台に、本格的な懐石料理と「お座敷遊び」を堪能できるプランが、限定10袋、15万8000円で登場しました。お座敷遊びとは、芸者衆と共に投扇興(とうせんきょう)などのゲームを楽しむ伝統的な宴会文化のことで、現代では非常に希少な機会といえるでしょう。
さらに、こだわり派のコーヒーファンにはたまらない企画も用意されています。札幌の名店「丸美珈琲店」の代表であり、焙煎技術を競う日本大会で優勝経験を持つ後藤栄二郎氏が、なんと自宅やオフィスへ出向いてくれる出張コーヒー講座です。こちらは12カ月にわたってプロの指導を受けられるという夢のような内容で、2袋限定、6万円で販売されます。日常を極上の香りで満たしてくれるこの企画は、本物志向の札幌市民にとって見逃せない選択肢となるはずです。
混雑緩和の工夫と五輪イヤーを意識したアクティブな福袋
大丸札幌店では、初売り当日の熱気による混乱を防ぐための画期的な試みが導入されます。2020年1月2日の福袋販売において、開始時間を午前9時と午後2時20分の2回に分散させることを決定しました。これまでは「早朝から並ばなければ手に入らない」というイメージが強かった福袋ですが、午後の部を設けることで、遠方の方やゆっくりと過ごしたい層もチャンスを掴めるよう配慮されています。顧客の利便性を第一に考えた、非常に現代的なアプローチといえます。
一方、東急百貨店札幌店が掲げるテーマは、開催を控えた東京五輪にちなんだ「スポーツ」です。注目は、元オリンピック選手から直接指導を受けられる水泳教室で、価格も開催年にちなんだ2020円と非常にリーズナブルに設定されました。また、プロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」によるレッスンと試合体験がセットになったプランも、2万200円で1組限定販売されます。一流のアスリートと交流できる時間は、子供たちの夢を育む素晴らしいきっかけになるでしょう。
個人的な見解として、今回の百貨店勢の戦略は「物語性」を売っている点に非常に好感が持てます。単に商品を安く売る時代から、その場所でしか味わえない価値を提供する時代へと完全にシフトした印象を受けました。2019年12月11日現在、どの百貨店も個性的で魅力的なプランを提示しており、令和最初のお正月は例年以上に活気のあるスタートとなりそうです。自分自身の成長や家族との絆を深めるために、こうした体験型福袋を賢く活用してみてはいかがでしょうか。
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