2019年12月13日、高校野球ファンの視線が注がれるなか、日本高野連から「第92回選抜高校野球大会」の21世紀枠候補校が発表されました。厳しい冬の練習を乗り越える球児たちにとって、この吉報は最高のクリスマスプレゼントになったに違いありません。今回選出されたのは、秋季東北大会で堂々のベスト8入りを果たした福島県の磐城高校や、栃木県の宇都宮高校など、全国9地区を代表する実力と特色を兼ね備えた精鋭たちです。聖地・甲子園への切符を掴む最終選考は、2020年1月24日に予定されています。
選ばれた顔ぶれを眺めると、北海道の帯広農、北信越の敦賀、東海の近大高専、近畿の伊香、中国の平田、四国の城東、そして九州の本部と、各地で旋風を巻き起こした顔ぶれが揃いました。特筆すべきは、私立の近大高専を除く8校が公立校であるという点でしょう。SNS上では「地域に根差した公立校の活躍は勇気をもらえる」「磐城の復活が楽しみすぎる」といった熱いメッセージが溢れており、野球が持つ不思議な力が、すでに多くの人々の心を揺さぶっている様子が伺えます。
ハンディを乗り越える精神!21世紀枠が持つ本当の意義とは
ここで改めて、2001年の第73回大会から導入された「21世紀枠」という制度について詳しく紐解いてみましょう。この枠は単に勝敗の結果だけで判断されるものではなく、練習環境の制約を克服した努力や、清掃活動をはじめとする地域社会への貢献など、他校の模範となる姿勢が高く評価される選抜方式です。勝利至上主義に陥りがちな勝負の世界において、野球を通じた「人間形成」や「地域との繋がり」にスポットライトを当てるこの試みは、高校スポーツの本質を問い直す素晴らしい制度だと私は確信しています。
今回候補に残った9校は、いずれも厳しい地区予選を勝ち抜いた確かな実力を持っています。しかし、それ以上に注目したいのは彼らが歩んできた「物語」です。豪雪地帯での室内練習や、少人数という壁を乗り越えて団結する姿には、現代の私たちが忘れかけている「逆境を楽しむ心」が宿っています。一般選考で選ばれる29校とはまた異なる、爽やかで力強い風を甲子園に吹き込んでくれることでしょう。運命の2020年1月24日、どの3校が夢の舞台への階段を上るのか、期待に胸が膨らみます。
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