2019年12月16日、東京ドームはアメリカンフットボールの熱狂に包まれました。社会人日本一を決定する「第33回ジャパンエックスボウル」が開催され、レギュラーシーズンを首位で駆け抜けた富士通フロンティアーズが、粘るパナソニックインパルスを28対26の僅差で退けました。この勝利により、富士通は史上2チーム目となる大会4連覇という偉業を成し遂げ、通算5度目の頂点に輝いたのです。
試合は序盤から一進一退の攻防が続く、まさに手に汗握る展開となりました。富士通はクォーターバック(QB)の高木翼選手からワイドレシーバー(WR)の中村輝晃クラーク選手へ、息の合ったコンビネーションで2本のタッチダウンパスを成功させます。前半を14対10のリードで折り返したものの、相手は名門パナソニックです。後半に入ると、ドラマチックな逆転劇が待ち受けていました。
MVPグラント選手の躍動と執念のリカバリー
第3クォーターには、富士通が相手のインターセプト(相手のパスを空中で奪う守備のビッグプレー)からそのままタッチダウンを許し、一時逆転を許す苦しい場面が見られました。しかし、ここで救世主となったのが、今大会の最優秀選手(MVP)に選出されたランニングバック(RB)のサマジー・グラント選手です。彼は自慢の俊足を飛ばし、驚異の75ヤードを独走するタッチダウンランを決め、再び試合をひっくり返しました。
最終第4クォーターでも、富士通の勝利への執念が光ります。グラント選手がファンブルしたボールを、WRの岩松慶将選手が必死にリカバーしてそのままタッチダウン。この泥臭くも価値あるプレーが、パナソニックの猛追をわずか2点差で振り切る決定打となりました。SNS上でも「これぞアメフトの醍醐味!」「富士通の勝負強さが異次元」といった声が溢れ、ファンはこの歴史的な接戦を称賛しています。
編集者の視点から見れば、今回の富士通の勝因は「ミスを恐れない攻めの姿勢」にあったと感じます。インターセプトを許しても即座にロングランでやり返す精神力こそが、王者の風格と言えるでしょう。次なる舞台は2020年1月3日に開催される日本選手権「ライスボウル」です。学生王者である関西学院大学を相手に、社会人のプライドを懸けた異次元の戦いを見せてくれるに違いありません。
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