外食チェーン大手のワタミが、新たな時代の幕開けを予感させる重要な人事発表を行いました。2019年12月24日、同社は渡辺美樹会長の長男である渡辺将也氏が、2020年1月1日付で執行役員に就任することを明らかにしています。若干32歳という若さで経営の中枢に加わる将也氏は、海外事業本部長として同社の命運を握る「世界進出」の舵取りを担うことになります。
将也氏はこれまでに、海外の金融機関で研鑽を積んだ後、ワタミで現場の最前線である外食や介護事業を経験してきました。さらに2016年10月からはサントリーの子会社へ、2018年6月には米国ビームサントリーへと身を置き、グローバルなビジネス感覚を徹底的に磨き上げています。この異色の経歴は、単なる「創業家出身」という枠を超えた、実力派のリーダーとしての期待を抱かせてくれるでしょう。
SNS上では今回の人事に対し、「いよいよ海外へ本気で打って出るのか」「若きリーダーによる改革に期待したい」といったポジティブな声が上がる一方、創業家による体制強化への関心も高まっています。2019年10月に渡辺美樹氏が会長兼CEO(最高経営責任者)として復帰して以来、ワタミは海外展開を成長の要とする中期経営計画を打ち出しており、今回の人事はその計画を完遂するための布石といえます。
ここで注目すべき「CEO」という言葉は、企業の経営方針を決定し、最終的な責任を負う最高権力者を指す専門用語です。美樹会長が描く壮大なビジョンを、息子である将也氏が現場のトップとして具現化していくという、親子二人三脚の体制が整いました。海外経験が豊富な将也氏なら、日本の居酒屋文化を世界基準のブランドへと昇華させてくれるに違いありません。
個人的な見解を述べさせていただくなら、今回の人事はワタミにとって「攻めの象徴」であると感じます。国内市場が飽和する中、ビームサントリーのような世界的企業で外の世界を見てきた人物が経営に加わる意義は極めて大きいでしょう。伝統的なワタミのスピリットに、将也氏が持ち込む現代的でグローバルな視点が融合したとき、日本の食文化が世界を席巻する新たなストーリーが始まるはずです。
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