天王寺動物園のアイドル、ピューマの「ピコ」が天国へ。国内最高齢17歳で幕を閉じたその生涯とSNSに広がる感謝の輪

大阪の街に愛された天王寺動物園から、悲しいお知らせが届きました。2019年12月28日の午前中、同園で静かに余生を過ごしていたメスのピューマ「ピコ」が、17歳という天寿を全うして息を引き取ったのです。国内最高齢として多くのファンに見守られてきた彼女の訃報は、瞬く間に人々の心に深い悲しみをもたらしました。

ピコは2002年6月に岩手県の盛岡市動物公園で双子の姉妹として誕生し、2005年11月に大阪へとやってきました。それ以来、凛とした立ち振る舞いと愛くるしい表情で、来園者の視線を釘付けにしてきたのです。SNS上では「子供の頃からずっと見ていた」「寂しすぎる」といった、彼女との思い出を惜しむ声が絶え間なく溢れています。

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懸命に病と向き合った最晩年の日々

一般的にピューマの寿命は15歳から20歳程度と言われており、17歳まで生きたピコはまさに長寿を全うした大往生といえるでしょう。しかし、その晩年は決して楽なものではありませんでした。2018年の夏ごろからは、高齢の動物に多く見られる「腎不全」の兆候が現れ始め、飼育スタッフによる献身的なケアが続けられてきました。

腎不全とは、血液中の老廃物をろ過する腎臓の機能が低下し、体内に毒素が溜まってしまう非常に辛い状態を指します。さらに2019年12月には、インスリンの働きが弱まり血糖値が上昇してしまう「糖尿病」の診断も下されました。病魔と闘いながらも、最期まで誇り高く生きた彼女の姿には、生命の力強さを感じずにはいられません。

2019年12月28日の午前9時15分ごろ、朝の様子を確認しに来た飼育員によって、眠るように旅立ったピコの姿が確認されました。死因については現在詳しく調査中とのことですが、これほどまでに長く私たちを楽しませてくれた彼女には、感謝の言葉しか見当たりません。一つの時代が静かに終わりを告げたような、そんな寂寥感を覚えます。

ピコがいなくなった今、彼女の血縁を継ぐピューマは群馬サファリパークにもう1頭残るのみとなりました。動物園という場所は、単にレジャーを楽しむだけでなく、命の尊さや尊厳を学ぶ場所でもあります。ピコが教えてくれた17年間の物語を、私たちは決して忘れてはなりません。心から、安らかな眠りにつけるよう祈るばかりです。

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