イギリスで誕生し、世界中の子供たちを虜にしているCGアニメーション「チャギントン」の世界が、岡山の街並みに突如として現れました。岡山電気軌道が運行を開始した観光車両「おかでんチャギントン電車」は、2019年3月16日の運行開始以来、地元住民のみならず全国のファンから熱い視線を浴び続けています。
街中を走行するその愛くるしい姿は、道行く人々が思わずスマートフォンを構えてしまうほどのインパクトを放っているのです。SNS上では「本物のアニメから飛び出してきたみたい」「再現度が高すぎて感動した」といった驚きの声が次々と投稿されており、まさに地域の枠を超えた一大ムーブメントを巻き起こしているといえるでしょう。
水戸岡鋭治氏が手掛ける約5億円の豪華なこだわり
この夢のような車両を実現するために投じられた費用は、なんと約5億円というから驚きを隠せません。真っ赤なボディが目を引く「ウィルソン」と、鮮やかな青と黄色が特徴的な「ブルースター」という2つの人気キャラクターが連結された2両1編成で構成されています。
デザインを担当したのは、あのJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」などを手掛けた日本を代表する工業デザイナー、水戸岡鋭治氏です。キャラクターの命ともいえる先頭部分の丸みは、熟練の職人が鋼板を丹念に叩き出して加工しており、アニメ特有の柔らかな表情を忠実に再現することに成功しました。
車内に一歩足を踏み入れれば、そこには水戸岡氏の独創的なアイデアが詰まった別世界が広がります。アニメには描かれていない内部空間は完全なオリジナルデザインとなっており、なんと「土足厳禁」というユニークなルールが設けられているのです。
編集部が注目する「おかでんチャギントン」の地域活性化力
単なるキャラクター電車に留まらず、工芸品のようなこだわりを感じさせる点がこのプロジェクトの真骨頂だと私は考えます。一見すると子供向けですが、細部の造形美は鉄道ファンやデザインに関心の高い大人をも納得させるクオリティに達しているからです。
2020年01月01日現在もその人気は衰えを知らず、岡山観光の新しいシンボルとしての地位を確固たるものにしています。こうした地域の伝統技術とグローバルなコンテンツの融合は、今後の地方創生における一つの理想的なモデルケースになるのではないでしょうか。
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