ネットを武器に外食の常識を塗り替える!2020年注目の「84世代」起業家、テーブルチェック谷口優氏の逆転サクセスストーリー

2020年の幕開けとともに、干支の「子年」にちなんだ年男・年女の起業家たちに熱い視線が注がれています。なかでも「84世代」と呼ばれる1984年生まれの経営者は、多感な時期にIT革命を経験した「インターネットネイティブ第1世代」として、ビジネスの最前線で独自の感性を発揮しているのです。

その代表格といえるのが、飲食店予約サービスを展開する株式会社TableCheck(テーブルチェック)のCEO、谷口優氏でしょう。彼はかつて高校を中退し、波乱万丈な人生を歩んできましたが、現在は推定企業価値66億円を誇る企業のトップとして、外食産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を牽引しています。

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シンガポールで触れたネットの衝撃と中退という決断

谷口氏の原点は、幼少期を過ごしたシンガポールでの教育環境にありました。中学時代の自由研究で「フグ」をテーマに選んだ際、彼は世界初の本格的な検索エンジンの一つである「AltaVista(アルタビスタ)」を駆使してリサーチを行いました。1990年代後半、すでに彼は国境を越えて研究者にメールを送り、最新の情報を手に入れていたのです。

ネットの持つ無限の可能性に魅了された彼は、自らアフィリエイトサイト(成果報酬型広告を掲載する媒体)を運営して小遣いを稼ぐほど、デジタル領域にのめり込んでいきました。しかし、1998年に帰国して日本の教育現場に身を置くと、その画一的なシステムに違和感を覚え、2000年に入学した高校をわずか2カ月で去る決断を下します。

デイトレードの挫折からVISAでの「直感」へ

その後、独学で大検を突破し2005年に早稲田大学へ進学した谷口氏ですが、そこでも順風満帆とはいきませんでした。当時は投資ブームに沸いており、彼はデイトレードに熱中します。しかし、2006年1月に市場を震撼させた「ライブドアショック」の煽りを受け、なんと数千万円もの資産を失うという苦い経験を味わいました。

大学を中退後、彼は決済大手のVISA子会社へと籍を移します。ここで彼は、後に自身の天職となる「予約と決済」の融合に気づくことになります。航空券やホテル予約が電話からネットへ、そしてクレジットカード登録必須のモデルへと移行する波を目の当たりにし、「この変化は必ず飲食店にも訪れる」と確信したのです。

9カ国・地域へ拡大!2020年は利用者倍増を見据える

2011年に創業したテーブルチェックは、2013年から本格的に予約管理システムの提供を開始しました。2019年11月末時点では、サービス利用者数が世界20カ国以上の102万人に達し、拠点は9つの国と地域にまで広がっています。SNSでも「人気店がスムーズに予約できる」「キャンセル料対策が徹底されていて安心」と、ユーザーと店舗双方から高い支持を集めています。

2020年の目標について、谷口氏は「月間利用者数を200万人へ倍増させる」と力強く宣言しています。一度はレールを外れたとしても、ITという武器を手に自らの道を選び取った彼の姿勢は、挑戦をためらう現代人に勇気を与えてくれるでしょう。テクノロジーで「最高のレストラン体験」を追求する彼の進撃は、まだ始まったばかりです。

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