日本の税金システムを左右する重要な会議体に、新たな風が吹き込まれました。内閣府は2020年1月10日、税制調査会の委員および特別委員の新たな人事を発令したのです。税制調査会とは、国や地方の税制のあるべき姿について、内閣総理大臣の諮問に応じて調査・審議する重要な有識者会議を指します。私たちの生活に直結する消費税や所得税などの仕組みは、まさにこの会議での議論をベースに形作られていくといっても過言ではありません。
今回の人事で注目すべきは、各界から集結した多彩な顔ぶれでしょう。委員には、東大大学院教授の加藤淳子氏や慶応義塾学事顧問の清家篤氏をはじめ、三菱総合研究所の武田洋子氏、一橋大大学院の辻琢也氏、慶応大の寺井公子氏が名を連ねています。さらに、日本経済研究センターの刀祢館久雄氏やBNPパリバ証券の中空麻奈氏、風讃社編集本部の仲村教子氏、一橋大大学院の吉村政穂氏という、学術界から経済界、メディア界に至る強力な布陣です。
さらに、より専門的な見地から議論をサポートする特別委員の顔ぶれも非常に豪華なものとなっています。甲南大准教授の足立泰美氏、中央大教授の石井夏生利氏、政策研究大学院大学特別教授の大田弘子氏が就任しました。また、日本総合研究所理事長の翁百合氏や、太陽有限責任監査法人の梶川融氏、大和総研常務の熊谷亮丸氏、成城大特任教授の田近栄治氏といった、日本を代表するシンクタンクや金融のプロフェッショナルたちも参画しています。
それだけではなく、最先端のIT分野を牽引するシナモン代表取締役CEOの平野未来氏の抜擢は大きな話題です。また、生活者の視点を代弁する全国消費生活相談員協会理事長の増田悦子氏、東大公共政策大学院客員教授の増田寛也氏、そして立正大学長の吉川洋氏という実力派が揃いました。多様な視点を持つメンバーが揃ったことで、これまでの固定観念にとらわれない、現代の社会情勢にマッチした柔軟な議論が期待できるのではないでしょうか。
このニュースに対し、SNS上でも早速多くのユーザーが反応を示しています。「経済学の重鎮から若手IT起業家まで揃っていてバランスが良い」「女性の登用が目立っており、新しい税制のあり方に期待したい」といったポジティブな意見が目立ちます。一方で、「これだけのメンバーが揃うのだから、机上の空論ではなく国民が豊かさを実感できる減税や効率的な税金の使い方の議論をリードしてほしい」という、切実な要望の声も多数寄せられている状況です。
メディア編集者としての私の視点では、今回の人事はデジタル社会や多様性への対応を強く意識したものだと評価しています。特にAIスタートアップを率いる平野氏のような若い世代の視点は、急速に進むデジタル経済への課税問題に対処するために不可欠です。単に税金をどう集めるかという議論にとどまらず、これからの日本が持続可能な成長を遂げるための、前向きで公平なグランドデザインが描かれることを切に願っています。
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