全国のサッカーファンの視線が集まる冬の風物詩、全国高校サッカー選手権大会は2020年1月5日に準々決勝が行われ、ついにベスト4のチームが出そろいました。激戦を勝ち抜いたチームの中でも、特にスタジアムを沸かせたのが静岡学園です。華麗なパスワークを披露する彼らは、セットプレーという新たな武器を手に入れて4ゴールの猛攻を見せました。これにはSNS上でも「今年の静学は隙がない」「見ていて本当にワクワクする」といった絶賛の声が次々と上がっており、お祭り騒ぎのような盛り上がりを見せています。
静岡学園といえば、伝統的に個人の高いキック精度や卓越したドリブル技術を誇るテクニシャン集団として知られています。その一方で、コーナーキック(CK)などのセットプレーからの得点が比較的少ない点が課題とされていました。セットプレーとは、ファウルなどで試合が止まった状態から決められた形式でプレーを再開することを指します。試合前日にこの弱点を克服するための猛特訓を重ねた結果、本番で見事に先制点へと結びつけました。事前の準備が最高の形で実を結んだと言えるでしょう。
この試合で主役となったのが、ハットトリック、つまり1試合で3得点という偉業を成し遂げたフォワード(FW)の岩本選手です。実は現在のチームは、本来のエースである加納選手が怪我によって戦線離脱するという大きな試練に直面していました。主力の不在はチームにとって大打撃のはずですが、岩本選手はその穴を埋めるどころか、想像を超える大活躍でチームを牽引しています。彼のような頼もしい代役が台頭するあたりに、静岡学園の層の厚さと底力が強く感じられます。
岩本選手は自身のプレースタイルについて、周囲の技巧派メンバーとは一線を画していると分析しています。彼が意識しているのは、味方がシュートを弾かれた際のこぼれ球への素早い反応や、ボールを持っていない瞬間のフリーになるための動きです。いわゆる「泥臭いプレー」を徹底することで、チームに新しい風を吹き込んでいます。技術 excellence(優秀さ)だけではなく、こうした執念が勝負を分ける重要な要素になるため、彼の姿勢には深く感銘を受けました。
彼の最大の強みは、10メートルから20メートルといった短い距離における圧倒的なダッシュ力です。ディフェンダー(DF)と呼ばれる守備陣の背後のスペースを、巧みな駆け引きと一瞬の瞬発力で突いていきます。さらに、味方選手が動いて作り出した絶妙な空間へ猛然と飛び込むことで、次々とゴールを量産しました。これからの準決勝や決勝という大舞台でも、この独自の武器がチームを勝利へ導く大きな鍵になるに違いありません。
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