日本の自動車市場を牽引する主役たちが、勢揃いしました。日本自動車販売協会連合会などが発表した2019年の車名別新車販売台数において、ホンダの「N-BOX」が堂々の3年連続総合首位を獲得しています。広々とした室内空間に加え、夜間の歩行者や自転車も検知する先進の「衝突軽減ブレーキ」を搭載するなど、安全性能を大幅に強化した点が多くのドライバーから支持されました。SNSでも「軽自動車の枠を超えた安心感がある」といった絶賛の声が相次いでおり、その圧倒的な実力は折り紙付きと言えるでしょう。
今回のランキングにおいて、注目すべきは軽自動車の圧倒的な強さです。2位には全面改良で駐車支援機能を充実させたダイハツの「タント」が入り、3位にはスズキの「スペーシア」、4位には日産の「デイズ」が続いています。上位4つの座を軽自動車が独占する結果となり、日本国内における実用性と経済性を重視するトレンドが浮き彫りになりました。特に運転をサポートしてくれる先進技術の有無が、現代のユーザーが車を選ぶ際の大切な基準になっている模様です。
登録車トップの座はプリウスへ!熾烈なシェア争い
一方で、排気量が660ccを超える「登録車(いわゆる普通車や小型車)」のカテゴリーでは、ドラマチックな主役交代劇が見られました。トヨタの「プリウス」が前年比8.8%増となる12万5587台を記録し、2年ぶりにクラストップの座へ返り咲いています。前年に首位だった日産の「ノート」は一歩後退して2位となり、明暗が分かれる形となりました。ハイブリッドカーの先駆者であるプリウスの底力が、改めて証明された形です。
また、トヨタ勢の躍進も目立っています。ミニバンの「シエンタ」が8位にランクインしたほか、2019年9月17日に全面改良を実施した伝統の「カローラ」が16.1%増と好調を維持して9位に滑り込みました。前年は上位10車種のうち7車種が軽自動車でしたが、今回は登録車と軽自動車が5車種ずつ分け合う形となっています。これには、普通車市場でも各社が魅力的な新型車を相次いで投入し、巻き返しを図っている背景があると考えられます。
逆風の自動車市場を救う「新型車」のポテンシャル
しかし、市場全体の数字に目を向けると、決して楽観視できる状況ばかりではありません。2019年の国内新車販売総数は前年比1.5%減の519万5216台となり、3年ぶりのマイナスを記録しました。10月の消費税増税や相次いだ自然災害による影響で、ディーラーへの客足が鈍ってしまったことが要因です。12月の単月データでも前年同月比で大きな落ち込みが見られ、業界全体にやや冷たい風が吹き込んでいる印象を受けます。
それでも、私はこの市場の未来に強い希望を感じています。なぜなら、このような逆風の状況下であっても、魅力的な新型車は爆発的なヒットを記録しているからです。12月にはカローラが前年同月比で4割以上も販売を伸ばしたほか、11月に登場したコンパクトSUVの「ライズ」も驚異的なペースで売れています。SNS上でも新型車のデザインや機能性に関するポジティブな口コミが飛び交っており、ユーザーの購買意欲そのものが消え去ったわけではないことが分かります。
2020年は、ホンダの「フィット」やトヨタの「ヤリス」といった、各社を代表する大人気コンパクトカーの新型モデルが続々と市場に投入される予定です。編集部としては、これら最先端の技術を詰め込んだ量販車たちが起爆剤となり、自動車市場の需要を再び大きく押し上げる原動力になると確信しています。今後も各メーカーが仕掛ける魅力的なクルマ選びの動向から、目が離せそうにありません。
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