鹿児島県の美しい自然が残る奄美大島から、心温まる冬の便りが届きました。海岸沿いに広がる静かな林の中で、南国を代表する美しいチョウ「リュウキュウアサギマダラ」が集団で寒さをしのぐ「越冬」を行っています。このチョウは国内では南西諸島より南の暖かい地域に生息しており、羽を広げると約10センチメートルほどになる存在感のある大きさです。黒い地色に浮かび上がる淡いブルーの斑紋が非常に美しく、まるで自然が織りなすアートのようで見とれてしまいます。
彼らには気温が15度以下になると、1カ所に集まって木の枝やつるにぶら下がるという大変興味深い習性があります。これは専門用語で「集団越冬」と呼ばれ、文字通り厳しい冬の寒さや強い季節風から身を守るために、みんなで力を合わせて生き抜くための知恵なのです。小さな体で寄り添いながら、じっと春の訪れを待つ姿は健気で愛らしく、自然の神秘を感じずにはいられません。ネット上でも「まるでお花のカーテンのよう」「健気で癒やされる」と大きな反響を呼んでいます。
2020年01月21日にも、身を寄せ合って静かに眠るような姿が現地で確認されました。普段は優雅に舞う彼らですが、ひとたび太陽が顔を出して気温が上昇すると、一斉に大空へと飛び立ちます。この静と動のギャップもまた、多くの人々を魅了する理由なのでしょう。個人的には、ただ美しいだけでなく、個体が集まることで生存率を上げるという野生の力強さに深く感動を覚えます。奄美大島の豊かな森が、これからもこの美しい命を育み続けてほしいと願うばかりです。
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