鹿児島銀行が新たに導入した「移動ATMカー」が、金融サービスの常識を塗り替えようとしています。今回登場した車両は市販の商用バンを活用しており、そのコンパクトさを生かした抜群の機動性が最大の強みなのです。従来の大型車両を用いた移動型店舗とは異なり、駐車スペースが限られた場所にもスムーズに乗り入れることができます。SNS上でも「これなら狭い場所にも来てくれそう」「地元のイベントで見かけたら便利」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられていました。
この画期的な車両の心臓部には、沖電気工業(OKI)が開発した車両搭載用の小型ATMが採用されています。これは操作画面と紙幣を扱う機構部が分離したモジュール型と呼ばれるタイプで、限られたスペースを有効活用できる仕組みです。商用バンの後部にすっきりと並列配置されており、跳ね上げ式の背面ドアを開けるだけで、いつものATMが姿を現します。コンパクトながらも、お金の引き出しや預け入れ、残高照会といった通常の機能を網羅している点は見事というほかありません。
災害時のBCP対策からイベントまで広がる活躍の舞台
この移動ATMカーは、日常の利便性向上にとどまらず、災害発生時の「BCP対策」としても極めて重要な役割を担っています。BCPとは「事業継続計画」のことで、テロや災害などの緊急事態が起きた際にも、企業が重要な業務をストップさせないための準備や計画を指す専門用語です。大きな災害によって地域の店舗や金融インフラが打撃を受けたとしても、この車両が被災地へ駆けつけることで、生活に不可欠な現金を速やかに供給することが可能になります。
さらに、実用性の高さは被災地だけに留まりません。一時的に多くの人々が集まり現金需要が急増するお祭りやフェスなどのイベント会場、あるいは近くに銀行の店舗がない地域への出張サービスなど、幅広いシーンでの活躍が見込まれています。銀行側が顧客の待つ場所へと能動的に移動するこの取り組みは、これからの地域密着型金融の理想的な姿と言えるでしょう。2020年01月08日に発表されたこの先進的な試みが、地域社会に安心と便利さを届けることを確信しています。
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