2020年04月に予定されている中国の習近平国家主席の国賓としての来日に向けて、国内の政治シーンがにわかに緊迫感を帯びています。自由民主党で総裁外交特別補佐を務める薗浦健太郎氏が、2020年01月09日に日本記者クラブの講演で発言した内容が、大きな波紋を広げているのです。薗浦氏は現在の状況について、中国側が日本国民から心から歓迎されるための前向きな姿勢を見せているとは言い難い、と強いトーンで指摘しました。
薗浦氏がこのように厳しい見解を示した背景には、長引く香港情勢の緊迫化や、沖縄県・尖閣諸島周辺で相次ぐ中国公船の航行といった具体的な問題が存在します。外交において「国賓」とは、政府が公式に招待する最高国家元首レベルの賓客を指し、文字通り国を挙げた最大の歓迎でもてなす対象です。それだけに、現在の中国の行動は日本側の国民感情と大きく乖離しており、まずは中国側が歩み寄りの姿勢を示すことが不可欠であると薗浦氏は促しています。
この発言を受けて、SNSをはじめとするインターネット上では非常に多くの反響が巻き起こりました。ネットユーザーからは「よくぞ言ってくれた」「今の尖閣や香港の状況を見れば、国賓としての歓迎は到底受け入れられない」といった薗浦氏への賛同の声が相次いでいます。一方で「春の来日中止を明確に求めるべきだ」というさらに踏み込んだ厳しい意見も目立ち、日本国内における対中感情の冷え込みが改めて浮き彫りになりました。
編集部としては、薗浦氏の今回の指摘は極めて妥当であり、日本の主権や民主主義的な価値観を守る上で極めて重要なメッセージだと考えます。お互いの国益がぶつかる外交の舞台だからこそ、なあなあの妥協で国賓待遇という最高のカードを切るべきではありません。今春の来日というタイムリミットが迫る中で、中国側が尖閣周辺での威嚇行為を改め、具体的な改善行動を示すかどうかが、今後の日中関係の行く末を大きく左右するでしょう。
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