沖縄県・尖閣諸島の周辺海域において、日本の主権を揺るがす緊迫した事態が続いています。2019年12月10日時点の集計によりますと、接続水域内を航行した中国公船は延べ1021隻に達し、過去最多を更新しました。これは2013年の記録を大幅に塗り替える数字であり、現場の海上保安官たちがかつてない重圧の中で任務にあたっている現状を浮き彫りにしています。
「接続水域」という言葉は少し難しく聞こえますが、これは海岸線から約44キロメートル(24カイリ)の範囲を指す国際法上の用語です。沿岸国が法令違反を防ぐために一定の権限を行使できるエリアであり、その内側にはさらに重要な「領海」が広がっています。この神聖な領海へも、2019年に入ってから114隻もの船が侵入しており、日本の海の安全が脅かされている事実は無視できません。
SNS上では「これほどまでの侵入を許していて、本当に国賓として迎えて良いのか」という疑問の声が噴出しています。特に2019年12月12日には、機関砲のような兵装を誇示する船が確認されており、日本のSNSユーザーの間では「対話も大切だが、毅然とした態度こそが必要だ」といった安全保障への危機感を募らせる投稿が相次いでいます。
国賓来日を巡る自民党内の葛藤と外交の舵取り
2020年春に予定されている習近平国家主席の国賓来日をめぐり、足元の自民党内からも厳しい意見が上がっています。2019年12月12日に開催された党総務会では、出席者から「国民が気持ちよく歓迎できる状況を整えるべきだ」との声が相次ぎました。天皇陛下が接遇される「国賓」という最高の格式で迎えることに、慎重な姿勢を示す議員が少なくありません。
安倍晋三首相は、2019年12月23日から25日にかけての訪中で習主席との会談を予定しており、山積する課題について直接解決を迫る構えです。中国側はアメリカとの貿易摩擦を背景に日本へ接近する動きを見せていますが、海洋進出や邦人拘束といったデリケートな懸案事項が、両国の間に深い影を落としているのは間違いありません。
私は、経済的な「戦略的互恵関係」を維持しつつも、日本の尊厳を損なう事態には妥協すべきではないと考えます。国益とは単なる数字上の利益ではなく、領土や国民の自由を守り抜く意志そのものです。友好の握手を交わす裏で、尖閣の波間に軍事色を強める武装船が漂っている現状を、私たちは冷静な目で見つめ直す必要があるのではないでしょうか。
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