長野県佐久市を南北に走る国道141号線をドライブしていると、冬の澄んだ夜空に突如として圧倒的な輝きが飛び込んできます。JR佐久平駅から南へ2キロメートルほどの場所で展開されているのは、樫山工業株式会社が手掛ける光の祭典です。2005年から始まったこの取り組みは2020年で15回目を迎え、今や地元の冬の風物詩として定着しました。今回は25万球ものLED(発光ダイオード)が惜しみなく使用され、訪れる人々を温かく出迎えてくれます。
2019年から2020年にかけての今シーズンは「雪の女王〜光のお城」というロマンチックなテーマが掲げられました。会場にそびえ立つお城は高さ11メートル、幅はなんと20メートルに及び、前回のシーズンに比べてお城の横幅が約2倍へとダイナミックにスケールアップしています。城の前には優美な雪の女王や可愛らしい動物たちのオブジェが並び、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのような幻想的な空間が広がっているのです。
さらに、街道沿いには約250メートルにわたって青と白の光を放つ12本のツリーが整然と並び、道行く人の目を楽しませています。SNS上でも「これほど豪華な演出が無料で見られるなんて驚き」「お城のスケールが凄くて子どもが大喜びだった」といった感動の声が相次いでおり、写真映えするスポットとして大きな反響を呼んでいます。現地ではスマートフォンのカメラを構える家族連れや、ロマンチックな雰囲気に浸るカップルたちの明るい歓声が絶えません。
これほど見事な演出を行う樫山工業の本業は、実は一般には少し馴染みの薄い「真空ポンプ」の製造です。真空ポンプとは、容器の内部から気体を排出して気圧の低い「真空状態」を作り出すための産業用機械を指します。半導体の製造工場などで欠かせない精密な装置ですが、普段の生活では目にする機会が少ないため、同社は地域貢献と会社を知ってもらうための広告宣伝活動の一環として、この素晴らしいイルミネーションを毎年企画しているのです。
美しいデザインは毎年専門家へと依頼され、細部までこだわり抜かれています。また、環境への配慮も徹底されており、2009年からはすべての電球が消費電力の少ない高効率なLEDへと切り替わりました。これにより、1時間あたりの電気代は約60円、1ヶ月でも約1万3500円という驚きの省エネを実現しています。企業の社会的責任を果たしつつ、最先端の技術で地域に夢を届ける姿勢には、いちメディア編集者としても深く感銘を受けます。
イベント期間中は、クリスマスやバレンタインといった行事に合わせて、光のメッセージや背景に流れるBGMが変化する粋な演出も用意されています。そのため、シーズン中に何度足を運んでも新鮮な感動を味わえる点が非常に魅力的です。民間企業がここまで地域を盛り上げ、人々を笑顔にする取り組みを継続していることは本当に素晴らしいと感じます。こうした温かい企業のファンが、光の輪とともにさらに広がっていくことを願ってやみません。
このイルミネーションは2020年2月29日まで、期間中は無休で毎日点灯されます。時間は午後17時30分から日付が変わる翌午前0時00分までとなっており、夜遅くのドライブでも立ち寄ることが可能です。入場料は嬉しい無料設定で、専用の無料駐車場も完備されています。お出かけの際は、樫山工業の公式ウェブサイトに掲載されている詳細な周辺案内図をチェックして、防寒対策を万全にしながら特別な冬の夜を楽しんでください。
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