【2020年トップ直撃】LIXILビバ渡辺社長が明かすヒットの極意!PB防寒具が100倍売れた理由とこれからのホムセン戦略

消費者の購買意欲が冷え込んでいると言われる昨今ですが、本当に魅力的な商品であれば爆発的なヒットを生み出すことができるようです。ホームセンターを展開するLIXILビバの渡辺修社長は、現在の市場を「どうしても今すぐ必要なモノ」だけが選ばれるシビアな状況だと分析されています。かつてのような季節のイベントに合わせた消費の盛り上がりが落ち着きを見せる中で、企業にはこれまで以上にあっと驚くような革新的なものづくりが求められているのでしょう。

そんな厳しい環境をはね返すヒントは、同社が2019年10月に世に送り出したプライベートブランド(PB)商品に隠されていました。それは、お手持ちのモバイルバッテリーに接続するだけで、わずか10秒で体を芯から温めてくれるという画期的なヒーター付き防寒具です。専用の電源を必要としない手軽さが現代のライフスタイルにマッチし、なんと従来製品の100倍を超える驚異的な売れ行きを記録しているといいます。

SNS上でもこのアイテムは大きな話題を呼んでおり、「手持ちのバッテリーが使えるから本当に便利」「冬のアウトドアや通勤の強い味方を見つけた」といった絶賛の声が相次いでいます。こうしたユーザーのリアルな反響からも、現代の消費者がいかに利便性と即効性を重視しているかがうかがえるでしょう。単なるマイナーチェンジ(一部の仕様変更)ではなく、暮らしの利便性を根本から高めるイノベーション(技術革新や新軸の創出)こそが、人々の心を動かす鍵になるのです。

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消費増税の逆風とライフスタイルの変化に立ち向かう店舗づくり

一方で、2019年10月1日に実施された消費税率の引き上げによる影響は、今なお色濃く残っているのが現状です。2014年4月1日の増税時に比べると直前の駆け込み需要は驚くほど穏やかだったものの、増税後の買い控えは冬のボーナス商戦にも影を落としています。渡辺社長によると、本来であれば冬場に需要が高まるはずのこたつセットや電動ドリルといった定番商品の動きが鈍く、12月を過ぎてもなお厳しい戦いが続いていると明かします。

しかし、ただ手をこまねいているわけではありません。エンターテインメント業界が活況を呈していることに着目し、ホームセンターも「体験や臨場感」を楽しめる空間へと進化させる必要があると語ります。例えば、マンション住まいの方でも部屋の中で気軽に本格的な緑を楽しめる「インテリアガーデン」の提案などは、まさに今の時代にぴったりなアプローチでしょう。時代の変化に合わせた暮らしの提案が、新たな需要を掘り起こすに違いありません。

ワンストップショッピングの魅力と2020年の展望

同社が力を注いでいる大型商業施設(モール)型の店舗展開についても、非常に明るい見通しを示されています。核テナント(施設の中核となる主要店舗)として強力な集客力を誇る「スーパービバホーム」を配置することで、一般的な総合スーパーを中心とした施設よりも、はるかに広い地域からお客様を呼び込むことが可能になります。日々の暮らしに必要な道具から趣味の品までが一網打尽に揃うワンストップショッピングの利便性は、現代において改めてその価値が高く評価されています。

そして、幕を開けた2020年の市場予測にも注目が集まります。東京五輪のマラソン種目が札幌開催へ変更されたことで、期待していたアウトドア用品の特需が薄れた点には悔しさをにじませつつも、新たな成長分野を見据えていらっしゃいます。それは、昨今の相次ぐ自然災害を受けて急速に人々の意識が高まっている「防災関連商品」の市場です。これからは従来の数倍の規模に膨らむとみられる防災市場へ向けて、確かな安心を届ける店舗としての役割が期待されます。

私個人の視点としても、このLIXILビバの攻めの姿勢には大いに共感させられます。消費者の財布の紐が固いからと守りに入るのではなく、100倍売れるPB製品の開発や、時代のニーズを先取りした店舗改革に挑む姿は、これからの流通業界を牽引する力強いエネルギーに満ち溢れています。今後も同社が私たちの暮らしをどのように豊かに彩ってくれるのか、その動向から目が離せません。

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