2020年2月3日、水産大手のマルハニチロから大きなニュースが発表されました。同社は、4月1日付で現在取締役専務執行役員を務める池見賢氏(62歳)を、新たな社長として迎える人事を固めたのです。今回の交代によって、2014年から6年間にわたり舵取りを担ってきた伊藤滋社長は、代表権を持つ会長へと就任することになります。長らく続いた体制に新しい風が吹き込むことで、企業としてどのような変化を遂げるのか、業界内外から注目が集まっています。
SNS上でも今回の人事発表に対して、「水産業界のトップ交代はやはり大きな転換点になる」「海外経験豊富な池見氏の手腕に期待したい」といった声が上がっており、今後の経営方針に対する関心の高さがうかがえます。特に、国内の食品事業における収益性の強化と、強みである養殖事業のさらなる海外展開という二大戦略が、新体制でどう具体化されるのかが、多くの投資家や業界関係者の熱い関心事となっているようです。
グローバルな視点を持つ新リーダーの素顔
新社長に就任予定の池見氏は、いわゆる「海外畑」を歩んできたスペシャリストです。かつて南太平洋のソロモン諸島において漁業の合弁事業に注力したほか、タイの子会社で社長職を歴任するなど、現場での叩き上げとして確かな実績を積み上げてきました。日本に戻った2013年以降は経営企画部長として、中期経営計画の策定といった中枢の役割を担ってきた経歴の持ち主です。
私は、こうしたグローバルな現場を知る人物がトップに立つことの意義は極めて大きいと考えます。水産資源を取り巻く環境は世界的に厳しさを増しており、単なる漁獲から「つくる漁業」への転換が急務だからです。マルハニチロが2010年に民間企業として世界初となるクロマグロの完全養殖に成功した事実は、同社の技術力の証明です。この知見をいかに海外市場で収益へと繋げるかが、池見新体制の最初の試練となるのではないでしょうか。
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