がんの痛みを和らげる救世主!テルモが発売した1日貼り替え型の経皮吸収型鎮痛剤「フェンタニルクエン酸塩テープ」のメリットと期待

医療機器や医薬品の大手メーカーであるテルモが、がん患者さんの強い痛みを緩和するための新しい医療用麻薬「フェンタニルクエン酸塩1日用テープ『テイコク』」を、2020年2月6日に全国の医療機関に向けて発売しました。

このお薬は、皮膚から成分を吸収させることで全身の激しい痛みをコントロールする画期的な貼付剤です。今回は、従来の3日ごとに貼り替えるタイプに加えて、新たに毎日貼り替える選択肢が登場した形となります。

SNS上では「毎日貼り替える方が、お風呂のタイミングに合わせやすくて衛生的」「高齢の家族に貼る際、毎日のルーティンに組み込みやすいので貼り忘れが減りそう」といった歓迎の声が早くも上がっています。

ここで専門用語について少し解説しておきましょう。本製品に分類される「強オピオイド鎮痛薬」とは、中枢神経に作用して非常に強い鎮痛効果を発揮する医療用の医療用麻薬を指します。

一般的な解熱鎮痛薬などの「非オピオイド」や、それよりも一段階強い「弱オピオイド」では痛みが抑えきれない中等度から高度のがん疼痛に対して、この強オピオイドが非常に高い効果を発揮するのです。

腕や胸、お腹などに貼るだけで成分がじわじわと体内に吸収されるため、お薬を飲み込むことが難しい患者さんにとっても、負担が少なく安定した効果が期待できるのが大きな強みと言えるでしょう。

製造は高い経皮吸収技術を持つ帝国製薬が手掛けており、患者さんの症状や痛みの強さに細かく対応できるよう、成分の量が1ミリグラムから8ミリグラムまで細分化された5種類のラインナップが用意されています。

なお、この新製品は、先行して市場に浸透している久光製薬と協和キリンの「フェントステープ」の後発医薬品、いわゆるジェネリック医薬品として登場しました。

ジェネリック医薬品の登場は、先発品と同等の効果や安全性を持ちながらも薬価を抑えられるため、長期にわたるがん治療において患者さんやそのご家族の経済的負担を大きく軽減させる素晴らしい選択肢になります。

日々の生活の中で、3日に1回の貼り替えは「前回いつ貼ったか忘れてしまう」という管理の難しさがありましたが、1日ごとの貼り替えであれば日常生活のサイクルに無理なく組み込めるはずです。

がん治療において、痛みを我慢せずに日常生活の質を維持することは最優先されるべきだと私は考えます。今回の新製品が、多くの患者さんの心と体の負担を和らげる素晴らしい一手になることを切に願っています。

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