即位の礼で大注目!憧れの十二単体験で見つけた平安美人の秘密と驚きのカラーコーデ術

天皇陛下の即位の礼において、皇后さまが披露された美しい十二単(ひとえ)姿に心を奪われた方も多いのではないでしょうか。ちょうどおひなさまの女びなも身にまとっているあの格式高い伝統衣装ですが、実は一般の私たちでも実際に着用してその雅な世界を体験できる場所があります。

SNS上でも「一生に一度は着てみたい」「あの圧倒的な美しさは日本の宝」と、即位の礼をきっかけに和装の魅力に開眼する人が続出しています。そもそも十二単とは平安時代から続く「女房装束(にょうぼうしょうぞく)」と呼ばれるもので、宮中の身分が高い女性たちの正装でした。

十二単というのは実は俗称で、平安時代後期の正式名称は「五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)」と呼びます。かつて遣唐使が廃止されたことをきっかけに、大陸の模倣ではない日本独自の文化が花開く中で、この美しい装飾の数々が確立されていきました。

京都にある専門施設を訪れると、多くの体験者がまるでタイムスリップしたかのような空間を楽しんでいます。令和という新しい時代の幕開けも手伝って、記念写真を年賀状にする方など、2019年から2020年にかけて体験希望者が急増しているそうです。

実際に着付けが始まると、まずは「小袖(こそで)」という下着に該当する衣服を身につけ、鏡の前に立ちます。スタッフの方から「ここからは何もせず、お姫様は身を委ねてください」と声をかけられると、それだけで高貴な気分に浸ることができるでしょう。

最初に身につけるのは、足が通らない構造になっている「長袴(ながばかま)」で、これは屋内専用の引きずるタイプです。続いて一番下に着用する「単(ひとえ)」を重ねますが、これは他の衣服に隠れてしまわないように最も長く仕立てられています。

その上に「五衣(いつつぎぬ)」と呼ばれる5枚の衣を、職人の手によって1枚ずつ丁寧に重ねていきます。3枚目あたりから急激に衣服の重みが増し、腰にずっしりと響いてきますが、この重厚感こそが歴史の重みであり、自然と背筋が伸びるのを感じます。

驚くべきことに、これだけ多くの枚数を重ねるにもかかわらず、着付けに使用する紐はわずか2本だけです。衣を紐で締めたら次の衣を重ねて別の紐で締め、先ほどの紐を抜くという独自の技法により、お腹を締め付けるような圧迫感はほとんどありません。

5枚を重ね終えると、胸元には「かさね色目」と呼ばれる息をのむほど美しいグラデーションが出現します。今回体験した「紅梅(こうばい)」は梅の花の色が移り変わる様子を表現したもので、当時の女性はこの色彩センスで個性をアピールしていました。

平安時代における美人の条件は、顔の美しさよりも、こうした着物のセンス溢れる色選びが重視されていたといいます。現代のカラーコーディネートの概念が、今から1000年以上も前の日本に確立されていたという事実は、現代の私たちをも深く感動させます。

さらに光沢のある「打衣(うちぎぬ)」、刺繍が美しい「表着(うわぎ)」、そして最後に「唐衣(からぎぬ)」と「裳(も)」を重ねます。これらをすべて着用すると総重量は10キロから12キログラムにも達し、自由に歩き回ることは困難です。

当時の貴族の女性は座って過ごすのが当たり前で、立ち歩くのはお行儀が悪いとされていた理由が、この重みを通じて体感できます。自然の風景を題材にした美しい文様に包まれる時間は、日常を忘れさせてくれる至高のひとときになるはずです。

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もう一つのトレンド!婚礼で選ばれるローブ・デコルテ

即位の礼をきっかけに、十二単と並んで大きな注目を集めている皇室ゆかりの衣装が「ローブ・デコルテ」です。これは襟元が大きくカットされたデザインが特徴的な最高礼装のロングドレスのことで、女性のデコルテラインを最も美しく魅せてくれます。

結婚式を控えたカップルの間でも、この上品なドレスの人気が急上昇しており、SNSでも「クラシカルで洗練されている」と話題です。京都の上賀茂神社では2018年3月から、皇族の方が着用されるような国産シルクのドレスを選べるプランを開始しました。

この特別なウェディングプランへの問い合わせは非常に多く、2019年5月から10月にかけての利用数は前年の2倍のペースを記録しています。伝統的な和の空間に、気品あふれるクラシックなドレスを合わせるスタイルは、新しい婚礼の定番になりそうです。

【編集後記】
歴史的な即位の礼をリアルタイムで体感している今だからこそ、こうした伝統衣装の持つ本物の美しさに私たちは強く惹かれるのでしょう。1000年前の平安美人が愛した色彩感覚や、皇室の気品溢れるドレス文化は、現代の私たちの感性をも刺激し続けています。

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