宮崎県の霧島連山に位置する新燃岳の噴火災害から、力強く立ち上がろうとする地元の熱い思いが形になりました。高原町の農事組合法人「はなどう」と、日南市の歴史ある「古沢醸造」が手を取り合い、本格芋焼酎「新燃岳」を共同開発し、2019年07月05日に待望のリリースを迎えました。この焼酎には、被災した地域の復興を祈念する特別な願いが込められています。
開発を主導した「はなどう」の黒木親幸代表理事は、山の麓で噴火の脅威を肌で感じてきた当事者の一人です。彼は、今回の発売にあたって、単なる商品作りではなく、災害からの再生を象徴する一杯にしたいと語りました。SNS上でも「地元の酒を飲むことで応援したい」「ラベルのデザインから力強さを感じる」といった、復興を応援する温かい声が次々と寄せられて注目を集めています。
荒々しいイメージを覆す、驚くほどまろやかでフルーティーな口当たり
焼酎の名称からは、活火山としての荒々しい衝撃を連想されるかもしれませんが、その中身は驚くほど繊細です。古沢醸造の伝統技術によって仕上げられた味わいは、華やかな香りが鼻に抜け、非常にまろやかな口当たりを実現しました。ここで言う「本格芋焼酎」とは、単式蒸留機で1回だけ蒸留し、原料本来の風味を最大限に引き出した混じりけのない贅沢な蒸留酒のことを指します。
アルコール度数は親しみやすい25度に設定されており、720ミリリットル入りの瓶が1500円で販売されています。今回市場に投入されたのは限定5000本ですが、早くも完売を予感させる勢いです。編集者である私の視点からも、物語性のあるお酒は、贈答品や特別な日の晩酌に最適だと確信しています。地元の農作物を活用した商品が、多くの人の手に渡ることで地域経済の活性化に繋がるのは素晴らしいことです。
今回のプロジェクトはこれで終わりではありません。2019年に収穫されるお米の出来を待って、さらに醸造を継続する計画が既に進められています。原料にこだわり、季節の移ろいと共に造られるこの焼酎は、まさに宮崎の土地の力そのものと言えるでしょう。新燃岳がもたらした困難を、希望という名の美酒へと昇華させたこの挑戦は、きっと多くの人々の心に深く響くはずです。
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