石川県内の自治体が、最新テクノロジーを駆使した次世代の公共交通システム構築に本腰を入れています。人口減少や深刻な運転手不足に直面する中で、市民や観光客の「移動の足」をいかに守り抜くかが喫緊の課題となっているからです。2019年08月30日、加賀市や小松市、金沢市が打ち出した革新的な取り組みが注目を集めています。
2023年に予定されている北陸新幹線の敦賀延伸を見据え、各自治体が共通して急いでいるのが「二次交通」の整備です。二次交通とは、拠点となる駅から目的地までの細かな移動手段を指しますが、この充実こそが地域の活力を左右すると言えるでしょう。SNS上では「免許返納後の高齢者にとって命綱になる」「観光がもっとスムーズになりそう」といった期待の声が続々と上がっています。
加賀市が挑む「AI予約制タクシー」の利便性向上
加賀市では2015年から「のりあい号」という予約制タクシーを委託運行していますが、2019年08月からインターネット予約と運行経路の自動設定システムを新たに導入しました。これまではオペレーターが手作業で計画を立てていましたが、最新システムの稼働により、出発の30分前まで予約が可能になるという劇的な進化を遂げています。
利用者はスマートフォンから乗降場所を指定するだけで、システムが最適なルートを瞬時に弾き出してくれます。運賃は一律500円と手頃で、主な利用者層である高齢者の方々にとっても使いやすい設計です。AIを活用して「必要な時に、必要な場所へ」駆けつける仕組みは、まさに現代の移動における理想形の一つではないでしょうか。
2019年06月のデータによれば、自動車運転職の有効求人倍率は4.04倍に達し、人手不足は極めて深刻です。こうした自動化による省力化は、単なる効率化を超えて、公共交通という社会インフラを存続させるための唯一の回答かもしれません。データを蓄積し、より需要の高い地域へ資源を集中させる戦略的な視点も非常に評価できるポイントです。
小松市と金沢市が描く「自動運転」と「AI配車」の未来図
小松市では、小松駅と小松空港を結ぶルートに「自動運転バス」を導入する壮大な構想を掲げました。2019年中に日野自動車と連携協定を締結し、2023年の試験運行を目指して準備を進めています。新幹線と航空機という二大交通拠点をシームレスに繋ぐ試みは、ビジネスや観光の利便性を飛躍的に高めてくれるはずです。
さらに小松市では、工業団地への通勤シャトルバスや、地域限定の乗り合いマイクロバスの実験も2019年秋から開始します。マイカー依存からの脱却を掲げ、外国人労働者の増加や慢性的な渋滞といった課題に対し、柔軟な移動サービスで応えようとする姿勢は、地方都市が抱える悩みに正面から向き合う素晴らしい挑戦だと私は考えます。
観光都市・金沢市も負けてはいません。2019年09月21日には、AIが配車をコントロールする観光客向けタクシーの実験が行われます。スマホ一つで多言語対応のサイトから予約でき、1日1000円で乗り放題という画期的な試みです。こうした先進技術の融合が、石川県を「日本一移動が快適な県」へと変貌させていく様子を、今後も追い続けていきたいですね。
コメント