2019年09月07日現在、株式市場の調整局面が続くなかで、投資家の皆様の間では配当利回りに着目した投資スタイルが再び脚光を浴びています。株価が値下がりしたことで、相対的に配当の魅力が増しており、中には5%を超えるような驚異的な利回りを提示する銘柄も散見されるようになりました。こうした状況は、これから資産形成を本格化させたい方にとって、絶好の仕込み時と言えるかもしれません。
高配当株投資を成功させる鍵は、何といっても「負けない戦い」に徹することでしょう。SNS上では「利回りだけを見て飛びつくと痛い目を見る」といった慎重な意見も多く、投資家の選別眼が厳しくなっている様子が伺えます。リスクを最小限に抑えつつ安定した分配金を受け取るためには、まず企業の土台である「財務基盤」が盤石な大型株に目を向けるのが定石といえます。時価総額が大きく経営が安定している企業は、不況時でも配当を維持する体力があるからです。
ここで重要な「配当利回り」という用語についておさらいしておきましょう。これは、購入した株価に対して1年間でどれだけの配当金を受け取れるかを示す指標です。例えば、1株1,000円の株で50円の配当があれば利回りは5%となります。定期預金の金利が限りなくゼロに近い現代において、この数字がいかに魅力的であるかは言うまでもありません。しかし、利回りの高さだけで投資先を決めてしまうのは、非常に危険な側面も持ち合わせています。
業績の変化を見逃さない!減配リスクを回避するプロの視点
現在は米中貿易摩擦などの影響により、世界景気の先行きには不透明感が漂っています。もし本業の儲けが減ってしまえば、企業は配当金を減らす「減配(げんぱい)」に踏み切らざるを得なくなります。配当が減れば投資家は株を手放し、結果として株価も急落するというダブルパンチを食らう恐れがあるのです。そのため、単に今の利回りが高いかどうかだけでなく、将来にわたって稼ぎ続ける「業績の継続性」を見極めることが不可欠でしょう。
私自身の見解としては、2019年09月07日時点の相場環境であれば、キャッシュフロー(現金の流れ)が潤沢なセクターに注目すべきだと考えています。SNSでも「通信やインフラ系は景気に左右されにくくて安心」という声が目立ちますが、まさにその通りです。景気が悪くなったからといって、誰もがすぐにスマホ解約や電気の使用停止をするわけではありません。こうした生活に密着した安定企業こそ、高配当投資のポートフォリオに組み入れるべき主役と言えます。
結論として、今こそ「高利回り」という果実を賢く収穫するタイミングですが、そのためには企業の健康診断を怠らない姿勢が求められます。派手な値上がり益を狙うよりも、まずは着実な配当収入を積み上げることで、投資の心理的な余裕も生まれるはずです。大型株を中心とした守りの布陣を敷きつつ、慎重に銘柄を選定することで、あなたの資産運用はより強固なものへと進化していくに違いありません。
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