モバイルコミュニケーションの可能性を大きく広げる新星が、いよいよ株式市場に登場します。2019年10月8日、東証マザーズ市場へ新規上場を果たす「AI CROSS(4476)」は、私たちが日常的に利用しているSMS(ショートメッセージサービス)をビジネスの強力な武器へと進化させた企業です。スマートフォンの画面に直接届くSMSは、従来の電子メールや電話、郵便物と比較しても圧倒的な到達率と開封率を誇っており、現代のビジネスシーンにおいて欠かせない連絡手段となりつつあります。
同社の主力サービスは、企業が顧客に対して確実に情報を届けるためのSMS配信プラットフォームです。これは、インターネット上での「本人確認」や、ネットショッピングにおける「商品の発送通知」、さらには「期間限定のキャンペーン告知」など、幅広い用途で活用されています。特筆すべきは、大手航空会社を含む1500社を超える企業や団体がすでに導入しているという、極めて強固な実績でしょう。確実性が求められる重要情報の伝達において、同社はすでに確固たる信頼を築き上げているといえます。
AIが離職リスクを察知?次世代型ビジネスチャットの衝撃
AI CROSSの魅力はSMSだけにとどまりません。もう一つの大きな柱となっているのが、組織内の情報共有を円滑にする「ビジネスチャットツール」の提供です。単なる連絡ツールではなく、蓄積されたやり取りのデータを人工知能(AI)が詳細に分析することで、従業員の「離職リスク」を判定する画期的なサービスも展開しています。メンタルヘルスの重要性が叫ばれる昨今、テクノロジーの力で組織の課題を可視化するこの取り組みは、人手不足に悩む多くの日本企業にとって救世主となる可能性を秘めているのではないでしょうか。
SNS上でも今回のIPOに対しては、「SMS配信は地味ながらも収益性が高い」「AIによる離職予兆分析は非常に現代的なニーズを捉えている」といった前向きな反応が目立ちます。投資家の間では、ストック型の収益モデルである点も高く評価されているようです。2019年12月期の業績予想では、売上高13億2900万円、純利益9500万円を見込んでおり、着実な成長曲線を描いています。今回の公募で調達する約4億円は、サービスのさらなる機能拡張に向けた投資に充てられる計画です。
代表取締役の原田典子社長は、当面は成長のための投資を最優先し、無配を継続する方針を打ち出しています。配当という形での還元を急ぐのではなく、事業規模を拡大させることで企業価値を高めようとする姿勢には、自社の技術力に対する強い自信がうかがえます。個人的な見解としても、デジタル変革(DX)が加速する現在の市場環境において、同社が提供する「確実な通知」と「データの知性化」という価値は、今後さらにその希少性を増していくに違いないと確信しています。
今回の新規公開株の概要を確認すると、公募株式数は450,000株、申込期間は2019年10月1日から2019年10月4日までとなっています。主幹事はSBI証券が務め、払込期日は2019年10月7日に設定されました。ビジネスのコミュニケーションを「点」から「線」へ、そしてAIによる「知」へと昇華させる同社の挑戦は、上場を機にさらなる加速を見せることでしょう。10月8日の初値形成から、その後の成長戦略に至るまで、目が離せない注目の銘柄となりそうです。
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