食卓の強い味方である野菜の価格について、嬉しいニュースが飛び込んできました。農林水産省は2019年11月01日、今月の野菜卸売価格の見通しを公表し、私たちが普段よく手にする主要14品目のうち、実に11品目が平年並みの水準に落ち着くことが分かりました。
ここで言う「平年」とは、直近5年間の平均価格を指す専門用語ですが、家計を預かる身としては一安心と言えるでしょう。2019年09月から10月にかけては、甚大な被害をもたらした台風15号や19号が日本列島を襲い、産地の状況が非常に心配されていました。
しかし、農家の方々の懸命な努力により、供給体制は着実に回復しています。SNS上でも「台風の影響で高騰するかと思ったけれど、意外と安くて助かる」といった安堵の声や、生産者への感謝を綴る投稿が数多く見受けられ、大きな反響を呼んでいる状況です。
気温の高さが追い風に!葉物野菜の生育が加速
価格が安定する背景には、平年よりも高めに推移している気温が大きく関係しています。特にホウレンソウやレタスといった「葉物(はもの)野菜」は、暖かい気候によって成長がぐんぐんと促されました。スーパーの棚に青々とした野菜が並ぶのは、この陽気のおかげでしょう。
一方で、千葉県などの関東・中部地方では、台風によるビニールハウスの倒壊や、畑が水に浸かってしまう「圃場(ほじょう)の浸水」という深刻な事態も発生しました。圃場とは農作物を栽培する場所のことですが、一時は壊滅的な状況も懸念されていたのです。
それでも、農畜産業振興機構によると、被害を受けた場所では速やかに「種のまき直し」が行われたといいます。この迅速な対応と良好な気象条件が重なった結果、収穫量は減少せず、出荷される数量も例年と遜色ないレベルを維持できる見込みとなりました。
個人的には、自然災害という逆境を撥ね除けて野菜を届けてくれる農家の方々のプロ意識に、深い敬意を表さずにはいられません。旬のダイコンやホウレンソウが手頃な価格で手に入るこの11月は、栄養たっぷりの鍋料理や煮物で心身を温める絶好の機会となりそうです。
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