5G・バイオプラの最前線!「高機能素材Week 2019」開幕で見えた次世代技術の熱狂

2019年12月04日、千葉市美浜区の幕張メッセにて、世界最大級の材料技術イベント「高機能素材Week」が華やかに幕を開けました。日本の素材メーカーや電機メーカーを中心に1050もの企業・団体が集結し、会場は初日から熱烈な活気に包まれています。

今回の展示会で特に来場者の視線を釘付けにしているのが、環境負荷を抑えた「バイオプラスチック」と、次世代通信規格「5G」を支える高度な素材群です。持続可能な社会への関心と、通信革命への期待が、会場のあちこちで交差している様子が伺えるでしょう。

SNS上では、展示された新素材の驚異的なスペックに対し、「日本の素材技術の底力を見た」「プラスチックがここまで進化しているのか」といった驚きの声が相次いでいます。未来を創る「材料」の進化が、私たちの生活を劇的に変えようとしているのです。

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バイオプラが魅せる「強靭さ」と「美しさ」の融合

堀正工業は、ガラス繊維を配合することでチタンに匹敵する強度を実現した「生分解性プラスチック」を披露しました。生分解性とは、微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素に分解される性質を指し、環境に優しい素材として極めて重要なキーワードです。

この素材はインプラント治療用のガラス技術を応用しており、今後は自動車のような高い耐久性が求められる分野での活躍が期待されています。一方でNECは、植物由来でありながら高級な漆器のような光沢を放つバイオ素材をアピールし、来場者を魅了しました。

同社は特殊な添加物で傷の付きにくさも両立させており、高価格というバイオプラの弱点を、圧倒的な「意匠性(デザイン性)」で克服しようとしています。高級家電やインテリアなど、感性に訴える市場での展開は、非常に賢明な戦略であると私は確信しています。

また、三菱ケミカルホールディングスは10種以上の植物由来樹脂を紹介しました。中でもホテルでの採用実績がある「バイオPBS」への引き合いは強く、環境意識の高まりが、既にビジネスの現場で大きなうねりとなっていることを再認識させられるでしょう。

5G時代の覇権を握る「低損失」と「遮蔽」の技術革新

通信の高速化に伴い、5G向けの素材開発競争も激化しています。5Gは非常に高い周波数を利用するため、電気信号が熱などに変わって逃げてしまう「信号損失」をいかに防ぐかが、通信品質を左右する大きな壁となっているのです。

JFEケミカルの担当者が語るように、耐熱性と低損失を高い次元で両立する製品はまだ世界に存在せず、まさに開発の過渡期にあります。そんな中、デンカはセラミック粉末の水分量を制御することで、信号損失を従来より4割も削減する画期的な改良品を提示しました。

さらに、MTA合金が展示した鉄と銅の特殊合金は、幅広い周波数帯の電磁波を遮断できる優れた性能を持っています。電磁波を遮蔽することは、電子機器の誤作動を防ぐために不可欠であり、自動運転車やスマートフォンの信頼性を支える要となるはずです。

同社の柴田社長が語る「高性能かつ低価格」という方針は、5G普及のスピードを加速させる大きな推進力になるに違いありません。単に環境に配慮するだけでなく、経済合理性と機能性を両立させた技術こそが、これからの素材産業の王道を行くのでしょう。

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