ユニクロがベトナムへ本格上陸!ホーチミン1号店に1000人の大行列、柳井会長が描く「第2の中国」への野望

2019年12月6日、活気に満ちたベトナム・ホーチミンの街に、日本が世界に誇る「ユニクロ」の第1号店がついに産声を上げました。開店を待ちわびたファンの熱気は凄まじく、早朝から約1000人もの人々が長い列を作るという異例の事態になっています。訪日観光客がお土産として大量購入するほど現地での信頼が厚いブランドだけに、この上陸はまさに待望の瞬間と言えるでしょう。

SNS上でも「ついにホーチミンにユニクロが来た!」「デザインも品質も最高だから嬉しい」といった喜びの声が溢れ、トレンドを席巻しています。東南アジア最大級となる約3100平方メートルの広大な売り場には、大人から子供まで楽しめるフルラインナップが揃いました。記念すべきこの日、法被姿で登場した柳井正会長兼社長の表情からは、この地に対する並々ならぬ決意と自信が読み取れます。

柳井氏が「ベトナムは約束された地だ」と断言する背景には、この国が単なる「工場の拠点」から「巨大な消費市場」へと劇的な変貌を遂げている事実があります。これまでは安価な労働力を活用する生産基地としての側面が強かったのですが、近年の目覚ましい経済成長により、人々の購買力は飛躍的に向上しました。今のベトナムは、かつて爆発的な成長を見せた中国の姿と重なって見えるはずです。

ここで注目すべきは、製造から販売までを垂直統合する「SPA(製造小売業)」というビジネスモデルの進化でしょう。自社で企画・製造した商品を直接消費者に届けるこの仕組みにおいて、生産地と消費地が近接していることは圧倒的な強みとなります。平均年齢が約30歳と若く、1億人に迫る人口を抱えるベトナムは、ユニクロにとってこれ以上ない理想的なフィールドではないでしょうか。

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ライバルとの激突!「アジアの時代」を制する戦略とは

現在のベトナム市場は、決してユニクロの独壇場というわけではありません。1号店のすぐ向かいには、世界的な競合である「ZARA」や「H&M」が既に店を構え、熾烈なシェア争いを繰り広げています。先行するライバルに対し、柳井氏は「心意気が重要だ」と冷静に語りますが、その裏には中国で800店舗以上を展開し、年間売上5000億円超を叩き出した成功体験への自負が感じられます。

ユニクロは今後、首都ハノイへの進出を含め、早期に100店舗体制を目指すという強気の計画を立てています。2019年12月8日現在の状況を鑑みると、このスピード感こそがグローバルNo.1を奪取するための鍵となるでしょう。日本国内の市場が成熟し、伸び悩みが懸念される中で、ベトナムを筆頭とするアジア圏の成長を取り込めるかどうかが、ファーストリテイリングの命運を握っています。

編集者の視点から言えば、ユニクロの強みは単なる「安さ」ではなく、生活を豊かにする「LifeWear」という哲学にあります。見栄えやトレンドを追う欧州勢に対し、実用性と品質で勝負する日本流のスタイルが、上昇志向の強いベトナムの中間層にどう浸透していくのか非常に楽しみです。この挑戦が実を結んだとき、私たちは真の意味で世界を制する日本企業の姿を目撃することになるでしょう。

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