冬の足音が聞こえ始めた2019年12月03日、投資家の皆様が心待ちにしているETF(上場投資信託)の分配金情報が届きました。今回は、大和証券投資信託委託が運用する注目銘柄の収益分配金について、最新の計算結果を詳しくお伝えします。特に不動産投資への関心が高まる中で、REIT指数に連動する銘柄の動向は見逃せないポイントといえるでしょう。
まず、多くの投資家から安定した人気を集めている「ダイワ上場投信-東証REIT指数(銘柄コード:1488)」の状況を見ていきましょう。2019年12月04日の計算期末を控え、2019年11月29日時点のデータによれば、10口あたりの分配金は116.0円となる見込みです。不動産市場の底堅さを背景に、着実な収益を投資家へ還元する姿勢がうかがえる数字となりました。
ここで「ETF」や「REIT」という言葉について少し整理しておきましょう。ETFとは証券取引所に上場している投資信託のことで、株式と同じようにリアルタイムで売買できるのが大きな魅力です。一方のREIT(リート)は、多くの投資家から集めた資金で不動産を運用し、そこから得られる賃料収入などを分配する仕組みを指します。これらが組み合わさることで、少額から不動産市場全体へ投資できる手軽さが生まれているのです。
SNS上では、今回の分配金について「リート市場の好調さが反映されていて嬉しい」「低金利時代において、100円を超える分配金は貴重なインカムゲインになる」といったポジティブな声が目立ちます。一方で、市場の過熱感を警戒する慎重な意見も見受けられますが、分配金という目に見える形でのリターンは、長期保有を目指す投資家にとって大きなモチベーションに繋がっているようです。
レバレッジ型・インバース型銘柄の分配金とその特性
一方で、中国市場の動きに連動する銘柄については対照的な結果となりました。2019年11月29日現在、「中国H株ブル2倍上場投信(1572)」および「中国H株ベア上場投信(1573)」の1口あたりの分配金は、いずれも0円と発表されています。これらの銘柄は、指数の値動きの「2倍」動くことを目指したり、逆に動くことを狙ったりする特殊な運用スタイルを採用しています。
「ブル(強気)」は上昇時に利益が出るタイプで、「ベア(弱気)」は下落時に利益が出るタイプを指しますが、これらは主に売買差益を狙うための短期決戦用ツールとしての性格が強いのが特徴です。そのため、インカムゲインである分配金が出ないことは運用の失敗を意味するわけではありません。市場のボラティリティ(価格変動の激しさ)を活かして資産を増やすという、本来の目的に特化した結果と言えます。
私個人の見解としては、分配金がしっかりと出るREIT型と、市場のうねりを捉える中国株型の対比は、ポートフォリオの多様性を考える上で非常に示唆に富んでいると感じます。目先の分配金に一喜一憂するのではなく、自分の投資目的が「安定した現金収入」なのか「ダイナミックな資本成長」なのかを、この2019年の年末という節目に改めて見直してみるのが賢明な判断ではないでしょうか。
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