私たちが当たり前だと思っている日本の日常が、隣国の人々の目にはどのように映っているのでしょうか。2019年12月16日、日本経済新聞出版社から中島恵氏の新刊『中国人は見ている。』(日経プレミアシリーズ)が発売されました。本作は、アジアのビジネスシーンを長年見つめてきたジャーナリストが、日中のリアルなエピソードを凝縮した渾身のルポルタージュです。
本書で語られるトピックは、どれも興味深いものばかりでしょう。例えば、日本の鉄道システムが「感動」の対象となっている理由や、中国人がなぜ特定の豚骨ラーメンに熱狂するのかといった食文化の謎に迫っています。SNS上でも「意外な視点に驚いた」「中国の友人との会話のネタになる」といった反響が広がっており、単なる異文化紹介に留まらない深い洞察が話題を呼んでいます。
特筆すべきは、日中の「コネ」に対する考え方の違いや、ビジネスにおける「始業時間」の解釈のズレです。一般的に「ルポルタージュ」とは、記者が現地に赴き、事実をありのままに記録する報告記事を指しますが、著者はこの手法を用いて、日本人には見えない「日本の素顔」を浮き彫りにしました。結婚式が11時58分という中途半端な時間に始まる理由など、知れば納得の雑学も満載です。
編集者としての私の視点では、この記事(書籍)は単なる観光ガイドではなく、現代のビジネスパーソン必読の「異文化コミュニケーション術」だと感じます。相手が何を苦手とし、どこに価値を感じるのかを知ることは、グローバル社会で成功するための第一歩でしょう。日本の高級接待がなぜ彼らにとって苦痛なのかというエピソードは、接待文化を見直す良い機会になるはずです。
定価は本体850円(税別)で、240ページの中に凝縮された知恵は価格以上の価値があると言えるでしょう。2019年12月16日から全国の書店で手に取ることが可能です。隣人の視点を取り入れることで、明日からの景色が少し違って見えるかもしれません。自分たちの常識を疑い、客観的な視点を持つためのツールとして、この一冊を鞄に忍ばせてみてはいかがでしょうか。
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