2020年に開催される東京五輪・パラリンピックの開幕を控え、大会組織委員会は2020年1月9日、選手たちが生活を送る「選手村」の内部をメディア向けに初めてお披露目しました。東京都中央区晴海の広大な臨海部に誕生したこの街には、21棟の居住棟が並び、本番では約1万室もの部屋が用意されます。世界中から集まる一流アスリートたちを迎えるための工夫が随所に凝らされており、いよいよオリンピックが近づいてきたという実感が湧いてきますね。
大会後に分譲マンションとなる予定の3850戸を分割して活用する今回の選手村は、2019年12月末に建物が完成したばかりです。お部屋は1人部屋と2人部屋が用意され、1人部屋は最低でも9平方メートル、2人部屋は12平方メートル以上の広さが確保されています。インターネット上では「シンプルだけど居心地が良さそう」「いよいよ実感が湧いてきた」といった期待の声が続々と上がっており、開催を待ち望むファンたちの間で大きな盛り上がりを見せています。
車いすも快適なユニバーサルデザインと驚きの機能性ベッド
注目すべきは、あらゆる人が快適に過ごせる「ユニバーサルデザイン」への徹底したこだわりです。ユニバーサルデザインとは、文化や国籍、障がいの有無に関わらず、誰もが利用しやすいように設計されたデザインを指します。選手村の廊下は、車いす同士がスムーズにすれ違えるよう、一般的なマンションよりも約30センチメートルも広い150センチメートル幅で設計されました。パラリンピック選手への配慮はもちろん、すべての人に優しい空間づくりが実現されています。
さらに、客室内に設置されたベッドにも大きな秘密が隠されています。なんと、このベッドのフレームは頑丈な「段ボール」で作られており、大会終了後はリサイクルが可能なエコ仕様となっています。SNSでは「段ボールで体重を支えられるの?」と驚きや心配の声も上がりましたが、200キログラムまでの重さに耐えられる設計です。環境への配慮と機能性を両立させた日本ならではの素晴らしいアイデアであり、世界に誇るべき取り組みだと私は強く感じます。
東京湾を一望できる絶好の立地と安心の「分村」体制
選手村が位置する晴海エリアは、44ヘクタールもの広大な敷地を持ち、各競技会場へのアクセスも抜群な臨海部です。五輪開会式の10日前となる2020年7月14日にはいよいよ開村を迎え、オリンピック時には1万8000人、パラリンピック時には8000人もの選手たちがここで熱い時間を共有します。利便性と心地よい海風を感じられるロケーションは、過酷な戦いに挑むアスリートたちにとって、最高の癒やしの場になるに違いありません。
また、遠方の会場で行われる競技のために「分村」と呼ばれる別拠点が用意される点も見逃せません。例えば、セーリング競技が実施される神奈川県江の島ヨットハーバー沖の周辺では、大磯プリンスホテルが活用される予定となっています。選手たちの移動負担を極限まで減らし、競技に100パーセント集中できる環境を整える組織委員会のきめ細やかなサポート体制には、日本の「おもてなし」の心が深く息づいていると感銘を受けました。
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