日本の食卓に欠かせない「お米」が、今まさに劇的な進化を遂げようとしています。近年の深刻なコメ離れに歯止めをかけるべく、大学の研究機関が「健康」と「おいしさ」を両立させた新時代のコメ開発に本腰を入れているのです。単なる主食の枠を超え、食べるだけで病気を遠ざけるような、魔法のような一膳が現実のものとなりつつあります。
SNS上では「炭水化物は太るから控えたいけれど、やっぱり白いご飯が大好き」というジレンマを抱える声が多く、健康機能を高めたコメへの期待は非常に高まっています。2020年01月03日現在、糖尿病などの生活習慣病を予防しつつ、ダイエット中の方でも安心して口にできるような画期的な生産技術の研究が、各地のキャンパスで熱を帯びているのです。
新潟薬科大が挑む!認知症や糖尿病を遠ざける「古代米」の奇跡
新潟薬科大学は2019年08月、精米業界大手の東洋ライスとタッグを組み、栄養価と食味を極限まで高めたブランド米の研究を開始しました。本来、玄米は栄養豊富ですが、表面の「ロウ層」が防水の役割を果たすため、炊飯しても硬く食べにくいのが難点でした。この問題を解消しつつ、さらなる付加価値として注目したのが「古代米」と「超硬質米」です。
古代米に含まれるポリフェノールには、老化の原因となる酸化を防ぐ「抗酸化作用」があり、認知症予防への効果が期待されています。一方で、消化されにくい成分を持つ超硬質米は、食後の血糖値上昇を穏やかにするため、糖尿病対策の強い味方となるでしょう。これらは「機能性表示食品」としての認可を目指しており、2022年の商品化が予定されています。
東京農大が開発する「太りにくいコメ」!糖質制限の常識を変える一歩
一方、東京農業大学の上地由朗教授は、空前の糖質制限ブームに応えるべく、2018年からヘルスケア企業と共同で「低糖質米」の安定生産技術を磨いています。カギを握るのは、デンプンの構成成分である「アミロース」です。この比率が高い「高アミロース米」は、甘みこそ控えめですが、体内に吸収されにくく太りにくいという特性を持っています。
「ササニシキ」などの銘柄をベースに、一般的なコシヒカリの最大2倍のアミロース含有量を目指すこのプロジェクトは、2021年の商品化を目標に掲げています。さっぱりした味わいはリゾットなどの料理に最適で、罪悪感なくお米を楽しめる未来がすぐそこまで来ています。大学発の知恵が、私たちの食生活と健康寿命を劇的に変えてくれるはずです。
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