ザ・リッツ・カールトン日光が開業!奥日光の絶景が秘める観光の未来と地方創生の鍵とは?

栃木県日光市の中禅寺湖畔に、2020年5月22日、最高峰のラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」が誕生します。2019年12月に開催された観光シンポジウムでは、総支配人の細谷真規氏が日光の豊かな自然を主役に据えた紹介映像を披露し、多くの出席者を驚かせました。「日光には素晴らしい自然がある」と熱く語る総支配人の言葉通り、この地は私たちが想像する以上の深い魅力を秘めているのです。

日光といえば、世界遺産である東照宮などの「二社一寺(にしゃいちじ)」が有名でしょう。二社一寺とは、日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の総称であり、歴史的価値の高いパワースポットとして国内外から多くの人々を惹きつけています。秋の紅葉シーズンなどは大いに賑わいますが、実はそのさらに奥に広がる「奥日光(おくにっこう)」のエリアこそ、息をのむほど圧倒的な美しさを見せてくれます。

SNS上でも「リッツ・カールトンの進出をきっかけに、日光の本当の美しさが世界に見つかってしまう」と、期待に満ちた声が続々と上がっています。車窓から眺めるだけでも、静寂に包まれた木々から突如として広大な戦場ヶ原が現れるドラマチックな光景を楽しめるでしょう。冬には湯ノ湖周辺がまるで水墨画のような雪景色に染まり、極上のパウダースノーやスノーシューといった冬のアクティビティも充実しています。

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通年型観光への脱却が日光の未来を救う

しかし、輝かしい展望の一方で、地元には深刻な課題も横たわっています。日光二社一寺前飲食物産業組合の川島憲朗組合長は、経営者の高齢化による後継者不足に強い危機感を募らせています。特に冬期の客足の減少は深刻であり、年間を通じて安定した収益を上げられない構造が、地域の商業を衰退させる原因になっているのです。こうした現状を打破するためにも、四季を通じて奥日光へ観光客を呼び込む仕組み作りが急務と言えます。

私は、この最高級ホテルの進出こそが、日光全体を「通年型のリゾート地」へと変貌させる絶好のチャンスだと確信しています。冬の観光を盛り上げるため、2019年11月には華厳の滝で初のライトアップが実施され、予想を上回る来場者を記録しました。さらに2020年春からは、中禅寺湖エリアでも電動アシスト自転車のシェアサイクル事業が始動する予定で、移動の利便性向上へ向けた官民の取り組みが加速しています。

観光大国スイスのように、豊かな自然そのものを地域資源として活かし、世界中からリピーターを呼び込むポテンシャルが日光には十分にあります。行政によるバス料金の割引支援など、観光客がより足を伸ばしやすくなる二次交通の整備も期待したいところです。ザ・リッツ・カールトン日光の開業を起爆剤として、地域が一丸となって新たな魅力を発信し続けることが、日光のさらなる飛躍と持続可能な地方創生に繋がるでしょう。

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