栃木県が持つ真のポテンシャルを海外へ発信しようと、熱気あふれる議論が交わされました。2019年12月18日、宇都宮共和大学の主催により、インバウンド誘致の新たな指針を探るシンポジウムが宇都宮市内で開催されたのです。会場には観光業や行政の関係者ら約200名が集結し、目前に迫った2020年の観光シーズンを見据えた戦略について、専門家たちが鋭い視点を提示しました。
今回のシンポジウムの大きな注目点は、2020年5月22日に日光市で開業を予定している「ザ・リッツ・カールトン日光」の細谷真規総支配人が登壇したことです。世界的なラグジュアリーホテルの参入は、栃木の観光資源が国際的な水準にあることを証明しています。インバウンドとは、外から中へ入ることを指し、一般的に「訪日外国人旅行」を意味する言葉として定着しており、県全体の経済活性化に不可欠な要素と言えるでしょう。
細谷氏は、中禅寺湖のほとりに位置する新ホテルの魅力を語る中で、宿泊客が豊かな自然を五感で体験できる点に自信を見せました。栃木や日光の資源は非常に素晴らしく、地元の方々が自らの地域にもっと誇りを持つことで、新たなビジネスチャンスが次々と生まれるはずだと力説しています。この「プライド」という言葉は、地域の魅力を再発見し、自信を持って世界へ売り込む姿勢の大切さを私たちに教えてくれます。
SNS上では、有名外資系ホテルの進出を好機と捉える声が多く見られました。「栃木には世界遺産の日光以外にも宝物がたくさんある」「リッツの開業で街の雰囲気が変わるのが楽しみ」といった期待のメッセージが溢れています。県内の宿泊者に占める外国人の割合が低いという現状は、見方を変えれば伸びしろが非常に大きいことを意味しており、ネット上でもこの逆転の発想に注目するユーザーが目立ちました。
さらに、大田原ツーリズムの藤井大介社長は、国登録有形文化財をリノベーション、つまり既存の建物に大規模な改修を施して新たな価値を加えた宿泊施設を運営しており、広域連携の重要性を説きました。特定のスポットだけでなく、栃木県全体を一丸となってアピールする戦略こそが、滞在型観光を促進する鍵となります。個々の魅力を線でつなぎ、面として展開する視点は、現代の旅のスタイルに非常にマッチしていると感じます。
ジャパン・ワールド・リンクの宮地アンガス社長が述べた「地域の得意なものを発信すべき」という提言も、今の時代に非常に響く言葉です。ありきたりな観光案内ではなく、その町にしかない個性や強みを尖らせることこそ、多様なニーズを持つ外国人観光客の心に届くはずです。私自身、栃木の魅力は「本物」が揃っている点にあると考えており、今こそ地域の独自性を磨き上げる絶好の機会ではないでしょうか。
コメント