ダイヤモンド・プリンセス号で高齢者ら優先下船へ!新型コロナ感染拡大と車中泊並みのストレスに厚労省が下した決断とは

横浜港で検疫が続けられているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」を巡り、大きな動きがありました。2020年2月13日、加藤勝信厚生労働相は、船内に滞在している乗客のうち、重症化する危険性が高い高齢者などを優先的に下船させる方針を発表したのです。当初は2週間にわたり船内にとどまる計画でしたが、健康面の不安を訴える声が続出したため、政府が用意する宿泊施設へと移動してもらうことになりました。

ネット上では「隔離生活が長引けば持病が悪化するのは当然」「早く救出してあげてほしい」といった同情の声が溢れています。その一方で、「陸上の施設に移すことで、周囲への感染リスクは本当に大丈夫なのか」という慎重な意見も飛び交い、SNSでも激しい議論が巻き起こっている状況です。

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相次ぐ体調不良と増え続ける感染者

乗客の不安を裏付けるように、同日には新たに44人の新型コロナウイルス陽性が判明しました。これで船内の感染者は合わせて218人に達しています。2020年2月5日から本格的な感染予防策が始まり、そこから14日間は経過観察となるはずでした。しかし、狭い船内での生活によるストレスからか、脳梗塞など肺炎以外の病気で緊急搬送される高齢者が相次ぎ、一刻を争う事態に発展しています。

今回の優先下船の対象となるのは、80歳以上の高齢者です。特に「基礎疾患」と呼ばれる持病を抱えている方や、外の景色が見えない窓のない客室で過ごしている方を優先してウイルス検査を進めています。基礎疾患とは、糖尿病や高血圧、心臓病など、感染症にかかった際に症状が深刻になりやすい慢性の病気を指します。検査で陰性が確認されれば、本人の希望に合わせて国が手配した施設へと移る流れです。

編集部の視点:命を守るための人道的な決断

2020年1月20日に横浜を出港した同船ですが、香港で下船した男性の感染が発覚したことで、運命が一変してしまいました。筆者は、今回の政府の方針転換を支持します。感染拡大を防ぐための「封じ込め」も重要ですが、過酷な環境下で持病が悪化して命を落とすようなことがあっては本末転倒だからです。見えないウイルスと闘う乗客のメンタルケアも含め、国には迅速かつ安全な隔離体制の構築を強く望みます。

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