2019年6月2日、菅義偉官房長官が、多くの外国人観光客を魅了し続ける京都市を訪問されました。世界遺産である二条城や、朱色の鳥居が幻想的な伏見稲荷大社といった、京都を代表する観光地を精力的に視察されたのです。この視察は、政府が掲げるインバウンド(訪日外国人観光)政策をさらに推し進めるための、現地調査の様相を呈していると言えるでしょう。
視察を終えた後、菅官房長官は記者団に対し、訪日客を迎えるための「環境整備」への強い決意を表明されました。具体的には、「分かりやすい多言語表示」「無料Wi-Fi(ワイファイ)」「キャッシュレス」決済といった、外国人旅行者にとって今や必須ともいえるインフラの充実を、政府として推進していく方針を明らかにされています。私も編集者として、このような基本中の基本となる利便性の向上こそが、海外からのお客様を心から歓迎する「おもてなし」の土台になると強く感じています。
特に、キャッシュレスとは、現金を使わずに、クレジットカードや電子マネーなどで支払いを行う仕組みのことです。海外では主流になりつつあるこの決済手段の普及は、旅行者にとっての利便性はもちろん、多額の現金を持ち歩く不安の解消にも繋がるため、大変重要な取り組みだと言えるでしょう。京都のような先進事例を全国の自治体にも展開していくことで、日本全体での観光立国としての地位を確固たるものにできると期待されます。
政府は、2019年の外国人観光客数について、前年の2018年に記録した3,119万人から10%増という、非常に意欲的な目標を設定されています。そして、翌年の2020年に開催が予定されている東京オリンピック・パラリンピックを追い風として、その数を4,000万人にまで押し上げたい考えです。この目標達成のためには、既存の環境整備だけでなく、観光をより楽しんでもらうための新しいコンテンツの開発が不可欠となります。
菅官房長官は、そのための具体策として、「美術館や博物館の夜間開館」を推進することに加え、「お寺やお城での宿泊」といった、日本独自の文化体験を核とする新しいサービスの開発にも取り組む考えを強調されました。このような非日常的で特別感のある体験は、SNS時代において、旅行者が「シェア」したくなる、魅力的な訴求点となるでしょう。実際、この視察のニュースが報じられると、SNS上では「夜間開館はありがたい!」「お寺に泊まれるなんて夢のようだ」といったポジティブな反響が多く見られました。
世界中の旅行者を惹きつける日本の文化や歴史を活かしつつ、一方で多言語対応や無料Wi-Fiといった現代的なインフラを整備する、この両輪のアプローチこそが、目標達成の鍵を握っていることは間違いありません。この政府の強い姿勢は、日本の観光産業全体をさらに活性化させる起爆剤となるでしょう。私も、一メディアの編集者として、今後の進展に大いに注目してまいります。
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