日立製作所と日立ビルシステムは2019年6月4日、タイのスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi Airport)向けのエレベーターやエスカレーターといった昇降機、合計174台を受注したと発表しました。この受注は、タイにおける日立グループの昇降機事業において、過去最大級の規模となる十数億円規模の契約で、まさにアジアのインフラを支えるビッグニュースと言えるでしょう。この巨大プロジェクトへの参画は、日立の技術力と信頼性が国際的に高く評価されている証であり、日本のモノづくりが世界で活躍する素晴らしい事例だと私は考えております。
今回、日立グループが受注したのは、タイ空港公社が進めるスワンナプーム国際空港の拡張工事向け設備です。具体的には、エレベーター53台、エスカレーター83台、そして動く歩道38台の合計174台となっており、タイの現地法人である日立エレベータータイ(Hitachi Elevator (Thailand) Co., Ltd.)を通じて契約が交わされました。これらの昇降機は、タイおよび中国の工場で製造され、2020年中に空港施設への納入が予定されているということです。空港という、国の玄関口であり、安全性が最優先される公共施設において、日立製品が大量に採用されたことは、その高い品質と安全基準が認められた結果にほかなりません。
スワンナプーム国際空港は、タイの首都バンコクの空の玄関として非常に重要な役割を担っており、2018年の年間旅客数は約6,300万人にも上ります。この旅客数は、国際線の旅客数で見ると世界で9位にランクインするほどの規模となっており、世界有数の混雑空港の一つなのです。現在、この膨大な利用客に対応するため、旅客処理能力の拡大を目的とした大規模な拡張工事が進行中です。この拡張工事は、2020年4月の運用開始を目指しており、日立が納入する昇降機は、新しいターミナルやコンコースで、世界各国から訪れる利用客のスムーズで快適な移動を支える重要なインフラとなるでしょう。
スワンナプーム国際空港の拡張工事は、東南アジアの経済成長を象徴する巨大プロジェクトの一つです。日立の昇降機は、空港内での移動を劇的に快適にする「縁の下の力持ち」であり、この巨大な人流を効率よく安全に捌くためには欠かせません。高性能なエレベーターやエスカレーター、動く歩道は、乗り換えや手荷物の運搬などで忙しい旅行者にとって、移動ストレスを軽減する上で非常に大きな役割を果たすはずです。この大型受注は、インフラ整備が急ピッチで進むアジア市場において、日立がさらなるプレゼンスを発揮するための大きな足がかりになるに違いありません。
SNS上では、この種のニュースに対して「日本の技術が世界に広がるのは誇らしい」「タイの空港の利便性向上に期待」といった好意的な意見が見受けられました。また、2025年6月12日には、スワンナプーム国際空港内で日立製のエスカレーターが停止する事象が発生し、SNSで一時話題になったことがありました。しかし、これは安全のために異常検知時に作動する自動停止機能(エスカレーターやエレベーターが、故障や異常を検知した際に、利用者の安全を確保するために自動的に運転を停止するシステムのこと)が適切に作動した結果であり、けが人は出ていません。専門家による調査の結果、「半分に折れたネジの頭部」がステップ間に挟まったことが原因と判明しており、部品交換と安全確認を経てすぐに再稼働しています。この迅速で適切な対応からも、日立の安全管理と保守体制に対する信頼は揺るがないものと確信しています。
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